[BlueSky:06246] 未知との遭遇 


[From] "genngorou" [Date] Sun, 28 Nov 2004 01:53:47 +0900



 金曜日、午後3時頃、鎌倉は由比ヶ浜近くの海岸道路134号線。
立ち寄ったコンビニの、道路を挟んで反対側に防波堤があり、休みつ
いでに道路を渡って、その防波堤に上がり、「何かいないかな?」と
海中を見ていると、、、な、なんと、体長50〜60センチほどのウミガメ
が、泳いでいました。ビックリ。。

もちろん、海を泳いでいるカメを見たのは初めてなのですが、その
時の驚きは、カメに会ったという驚きとは違った驚きで、、、なんと
言うのか、偉大な旅人に出会ったという感動がありました。

通りかかった青年二人に「カメが下にいる」と教えると、「地元に住ん
でいるのだけれど、この海で初めて見た」とのこと。やはり、かなり
驚いていました。

 カメには宇宙も海もないでしょうが、私には、その時、急に目の前
の海が、宇宙の様に広く感じられ、広大で危険な宇宙をたった一人
で、はるばるとやって来た異星人のように感じられました。
強く「語り合いたい」などという、変な衝動にかられました。
(実際、服のままに、海に飛び込みたかった。。。)

 そのカメが向かう方向には、由比ヶ浜という鎌倉の砂浜があるの
ですが、その浜にはテトラポットの簡易防波堤が、浜を守るように
三列に並んでおり、カメは、その防波堤の間の袋の様な場所にい
ました。

 私が最初にカメに出会ったとき、カメは10メートルほど離れた海中
を泳いでいたのですが、私を怖がる様子はなく、だんだんと私の下に
近づき、顔を海面に度々、出すようになりました。

カメが、行き止まりになってしまっている場所の海中をグルグル回わ
っているので、行き場を失ったようでもあり、どうしたら?と聞かれて
いる様でもあり、また、じっと見つめられると、助けを求められている
様にも感じ、私は、このままでは、このカメ、溺れてしまうのではと思
い、たまらず、「アッチへ行くんだよ!」と、叫んで、手で大きく進路を
示してしまいました。、、すると、カメは、クルッと体を回転して水に深
く潜り、堤防が切れた方へまっすぐに泳ぎ、消えてしまいました。
カメには知能があるのでしょうか。。。これにも、驚きました。。。

この時期に、カメは産卵に来るのでしょうか。砂浜では、何をしている
のか、ダンプが二台、走り回っていました。

家に帰り、インターネットでカメのことを調べてみると、私が見た海ガメ
は、どうやら、アカウミガメというらしく、ほとんど海中で過ごすという
ことでした。つまり、とても泳ぎが達者だということ、当然、溺れたりは
しないようです。よかった。。

その夜、とても強い南風が吹き、空には、とても明るい、月齢14.1日
の月が空高く、明るく頭上真上で輝いていました。

この海も、地球も、宇宙も、やはり、人間だけのものではないなと、思い
ました。





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