[BlueSky:06239] Re: 「悪人礼讃」の全文


[From] "ANDOH, Takashi" [Date] Sat, 20 Nov 2004 04:52:12 +0900

genngorou さん、おはようございます
安藤尚と申します
書き物の解釈も私の手に負えませんが

中野好夫の「悪人礼讃」は
私には「ガリヴァ旅行記」を読んでいる錯覚に囚われます

はじめにgenngorou さんが引用された部分だけですと
嗚呼、俺のことをgenngorou さんは指摘された
俺はまた何かをしでかして
見ず知らずの方にご迷惑を掛けてしまった
善人に「変わったのは歳のせい」もあるが・・・
なんて思ってしまいますが

私は昔、中野好夫、渡辺一夫、丸山真男三人の書き物を
夢中になって読んだことがあります
中野好夫の「悪人礼讃」も読みました

三人とも同じ世代という訳ではなく
当時(いつ?)のように並べて云々するのは
妥当ではなかったです ←ご本人達も迷惑だったのでは

中野好夫はヨイ本に目をつけます
確かチャップリンの自伝も
全文かどうか忘れましたが翻訳した筈

私が自分のサイトで
欠かすことができない本として載せました「ガリヴァ旅行記」も
中野好夫は翻訳しています
http://www02.so-net.ne.jp/~reverie/log1.html
その解説文は立ち読みでも読めますのでおすすめです
「悪人礼讃」の解釈に役立つかも知れません

私には「悪人礼讃」の文に該当する善人が
我々のような市井の個人だとは到底思えません
中野好夫は有名人ですから
それなりに不快な思いも多かったのでしょう
憶測でよくないのですが
「悪人礼讃」は虫の居所が悪かった折
そのうっぷん晴らし書いたのかも知れません
あるいは当時の知識人や政治家に向けた言葉かも

因みに三人の中で丸山先生だけでは
ハンパ物を処分していた武蔵野市の私のお店に ←昔です
何度かお立ち寄りいただいたことがあるのですよ
私の知る限り最も敷居の高かった知識人でしたが

人も書物も
理解するということは簡単ではないと思います
ですから今は
自分の言葉で表わすように努めております

漫然とした内容で恐縮です
安藤尚


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。