[BlueSky:06063] Re: 株式会社による農業経営が解禁


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Tue, 17 Aug 2004 09:58:24 +0900

澤口@一升金です。

daphnia@crux.ocn.ne.jpさんの<JT20040814123719.11533750@crux.ocn.ne.jp>から
>私もそう思うのですが、「農業の効率化」を言う人の中には
>そう思わない人もいるらしいので、あえて「農村解体論」み
>たいな暴論を言ったりするのですけど・・・
とはいっても、巷間言われている効率化は、単に農地の囲い込
み以上の主張がなされているわけではないので、何か底の浅さ
がありますね。
経済的ビジネスというのは仕入れと流通がほとんど全てなので、
生産技術を過大に主役扱いするのは農業といえども間違いです。
農作業風景は他の製造業より一般の人の目につきやすいので話
のタネにしやすいのだと思いますが、ビジネスは目利きと予測、
市場支配力で大勢が決まりますので、生産現場だけとりあえず
いじりたおしても効果は少ないのではないかと思います。

国内農業のアドバンテージは、
・国際相場の極端な高騰・あるいは投機思惑に対する市場保護
・市場が近接していることによる品質・受給量調整の迅速性
・環境文化・生活文化の保護機能
あたりにあると思います。
経済コストよりも、地域運営を前提にした社会コストで考える
ほうが筋だとわたしなどは思うのですが。

でなければ話は簡単で、
・農村の経済コストで負担になる老人・病人のたぐいは介護
 コスト の安い東南アジアにまとめて老人ホームを造り、
 そこで一括管理する
・同じく負担になる教育コストは、レベルの割に学費の安い
 中国にまとめて寄宿舎をつくり、留学生として送り込む
・農場労働者はやはり諸外国の低所得者層から希望者を募り、
 ・・・
としたほうが助成金の配分をいじるより遙かに確実に効果が
あるのではないかと。


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