[BlueSky:06046] Re: 06044 Re: 雑メール 三猿と眠猫


[From] "genngorou" [Date] Wed, 11 Aug 2004 23:12:23 +0900


葛貫さん、こんばんは、ゲンゴロウです。

ゲンゴロウ:
> > 葛貫さんとお話ししていると、だんだんと、深い方向に、
> > 私は行ってしまいます。。

葛貫さん:
> ゲンゴロウさん、聞き上手というか、予め正解を設定した問いを発
> し、それに向けて誘導したりなさらないから、それに私が加わると、
> で、もともと何の話だったっけ(^^;?、という迷子状態になってし
> まうことが多く、申し訳なく思っています。

浅い深いは水深を連想しますが、どうやら、今回、私
が言った「深い方向」は、森の奧、私の知らない世界
ということなのかもしれません。「私の知らない世界」
ですから正しい道を知らないので、歩いているこの
状態がもう、問いの連続であり、また発見の連続。。
なんか、葛貫さんには、忙しいはずなのに、こんな私
と一緒に歩いて下さっている感じがし、また、こんなこ
ともあるよって教えてもらって、こういう経験はあまり
ないことなので、ありがたいな〜と、深く思っています。

> > 耽美とは、こういう絵のようなことを指して言うのでしょうか。
>
> 耽美というと観念的で、美の世界とデカダンスの間で揺れ動き、
> どこか遊んでいるような印象があるのですが、ルドンの絵からは、
> ありのままで、痛々しいほど、切実な感じを受けました。

「耽美」という言葉、実は、私の脳には出てこなかったの
ですが、私が「かんび?」と呟いた時に、家内が「たんび
という言葉があるけど、それ?」と教えてくれました。
 私、芸術・文学にはあまり縁?がなく、絵のことなどは
よくわかりませんが、今回、「耽美」という言葉を知り、そ
れなりのHPを見て感じたことは、耽美的な目というものは、
どやら、空間的にも時間的にも深く物事を見つめる目で、
その結果出てくるものは、反社会的に見えたり、幻想的に
感じますが、実はそうではなく、耽美の目こそが現実的で
もあるのかもしれないと思いました。
都市など、人が脳に想像した世界を現実化しているのが
人間なのですから、実は、超現実的な目が耽美的な目で
はなかろうかと思ってしまいました。
葛貫さんの印象、「どこか遊んでいるような印象があるの
ですが、ルドンの絵からは、ありのままで、痛々しいほど、
切実な感じを受けました。」を聞いて、ほんと、自分も感じ
たのは、、それかもしれないと思いました。
「デカダンス」という言葉も知らない、「耽美主義」がなんで
あるのかも知らない、絵を見ての自分の印象にも気が付
かない私には、葛貫さんの一言一言が、勉強になってい
ます。

> 若い頃のルドンの描いた目は、目玉に比べて身体が貧弱で、どちら
> かというとガラス玉のような無機質な感じがして、根なし草のよう
> に寄る辺なく、空中に漂っているように感じられました。

私なりの印象なのですが、なんか、人って、実はそういう
存在なんですよね。。若者も年寄りも。でも、それでは生き
ていけないので、それを隠すわけではありませんが、現実
的な確かなものを作り上げてしまう。抽象的ですが・・・。

> それに対して、晩年の、嫉妬に駆られ恋敵を殺そうとした cyclops
> の目玉は、大地から生えて、いずれ大地へもどるという感じがする、
> どっしりと安定した身体を持っているように感じられました。

なるほどね〜、気球の目玉を「変」と思い、このcyclopsの一つ
目も「変」だと感じたのは最初の私の印象でしたが、そういう印
象があるのですね。言われてみると、ほんと、私も、安定したル
ドンの安心のようなものを感じます。そして、葛貫さん、cyclops
を「「もののけ姫に出てきたダイダラボッチの様な」とおっしゃい
ましたが、みるほどに、ほんと、ダイダラボッチの様に感じてき
ます。宮崎駿雄もこの絵からヒントを得たのでしょうか。。。
ところで、一つ目の目、どれも上を見ていますが、そこが大切で、
下を向いていたらダメだな、、などとも思いました。

> > もしも、
> > 原爆の怖さを知りたくても、本当の爆心地は跡形もなく蒸発
> > あるいは、吹き飛んだので、写真にも残っていない。また、
> > 写真には、蒸発した人の、それまでの人生、周囲の人間関
> > 係(家族など)も写っていない。さらに放射能によるさらなる
> > 悲惨さも写っていない。そういう目に見えないものを見る目
> > を持たなければ、実は本当の原爆の恐ろしさは分からない。
>
> そうですね。
> 私には、ルドンの絵の cyclops は、自分の行為について弁明した
> り、その背景にあった思いや願いを伝え残すことができずに、土に
> もどっていくことも肯としているように、感じられました。

「人間は死のことが分からない」というようなことを家内が
放送大学のFM放送を聞いて、私に言っていましたが、、
なんか、そういうこととも関連していそうなことです、、。

> 眠り猫に還りようがないほど変な方向に話が行ってしまいました。

私としては、森を進めればそれでいいです。実に勝手な私。。
ちょうど、今、「株式会社による農業経営が解禁」という表題
のメールが同時進行で続いてますが、それがなかったら、
この雑メールは、目立ち過ぎてしまい出せない感じがします。
この期に乗じてという感じで、、助かります。。(笑、ペコリ)


−−−コーヒーブレイク−−−

虫1号 「この森は真っ暗闇でござんす」
虫2号 「アホ!お前が、何も知らないから暗いんだ!」
虫1号 「なるへそ。。。」
虫2号 「虫にヘソはない!!」

   虫2号って、さがわさんみたい。。。(キャハ!)
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