[BlueSky:05984] Re: 都心の温暖化


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Fri, 16 Jul 2004 12:43:24 +0900

こんにちは、葛貫です。

ゲンゴロウさんwrote:
> 下水にもオゾン処理がされているのは、私は知りませんでした。
・・・中略失礼・・・
> オゾンにて上水のように飲料用にもできる程の完全処理をし
> ているのではなく、処理が間に合わないので、電力にものを
> 言わせて、オゾン処理をしているのではないでしょうか。
> というか、オゾン処理技術自体に、何か、電力使用とか、建設
> などの利権などがあるのかもしれません。


一般からの質問を受け付け、技術資料集を公開している
(独)産業技術総合研究所 北海道センター の
http://unit.aist.go.jp/hokkaido/index.html
「TN29 オゾンによる下水高度処理」 によると、
http://unit.aist.go.jp/hokkaido/technote/TN29.htm

*******以下引用*******

下水高度処理に対するオゾン処理の関心が高まって来た理由は
要約以下のように思われる。

1)在来型の処理法では不可能であった脱色、脱臭、除泡が、
 オゾン処理では容易にほぼ完全に除去出来る。

2)殺菌力が従来使用されている塩素や二酸化塩素に比較し
 数十倍強力である。

3)オゾン処理はスラジやその他二次汚染物質を生成しない。

4)工業用オゾン発生装置の開発が進み、耐久性が強く、高性能
 の実用機が経済的価格で生産される様になった。

5)酸素ばっ気による好気性処理法(二次処理)が開発され、
 その効果が認められる様になるにつれて余剰酸素をオゾンの
 発生原料にしようとする考えが出て来た。

・・・・・後略

*****引用終り*******

オゾンン処理には、脱色・脱臭・除泡、有害物質に変化する可能性
がある塩素剤使用量の低減、処理時に発生する廃棄物の低減、等の
利点があるようです。

得られる処理水の質と、諸々のコストの面から考えて、都市部にお
ける下水処理法としては、従来の方法より洗練されたものと言える
のではないかと思うのですが、どうなんでしょう。

> だいたい、それに「効果測定」なんてしなくても、体験できるちゅ
> ーの!という感じです。・・・「実験をやりたいのか!?」「学生気分
> か!」「科学的な測定資料がないと行政は動けないのか!」と言い
> たくなります。

私は、機会をとらえて、こういう実験を公開でした方がいいと思い
ます。

いろいろな立場、価値観を持った人達から集めた税金を使って事業
を行う行政には説明責任があり、測定条件を明らかにして定量的に
計測し、とあるメリットを得るためには、どれだけお金や労力がか
かり、それを、何処・誰が負担するのか、今現在、できる範囲の資
料を判断材料として公開するのが当然だと思います。

学生気分と感じられるような実験を、一般が参加しやすい形で実施
し体験してもらうことで、公共事業への関心が高まって、事業の質
が向上したり、誰が言い出し根拠は何よと聞きたくなる「○○って
感じぃ〜」という無責任な風評が少しは減ったりしないかな、と思
うのですが、如何なものでしょう。

> 石原パフォーマンス大好き都知事(←私、こいつ嫌い)は、こう
> いうことをやれ!ちゅーーの!
> (と、あえて素人の考えを興奮気味に言ってみた。)

石原さんや田中さんは、それなりに売れた作家、エンターティナー
ですものね(^^;。こういう人達を上手く使っていけるブレイン、
スタッフがついているといいのでしょうけれど。

ゲンゴロウさん、雨水のタンクダム、つくられたんですね。
1000リットルというと、ずいぶん大きなタンクですね。

6月5日に、NHKの「くらしの経済」という番組
http://www.nhk.or.jp/kurashi/2004program/0605.html で
紹介されていた「空き缶のフタなどでスコップの先のような部品を
作り、縦樋の一部に切り込みをいれ差し込むだけで(貯水槽に)水
を貯めることができます。」というのが、簡単で安価にできそうだ
ったのでやってみようかな、と思っていたところでした(^^)。



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