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虫は虫なりに一つの考え（ 試作と夢）
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あたり前のことだが、物造りでは最初から製品が出来る
わけではない。製品が出来上がる前には試作品が何台も
出来る。もちろん試作品と言えども、ただ造るわけではなく、
完璧な設計を考え、その上で造ってみるのだが、必ず、ど
こかにミスができる。だからこそ試作品なのだが、その意味
では、試作品というものには失敗作となる運命があるようだ。
こんな、試作品のことを考えると、「失敗を恐れる者は、何も
作れない」ということを教えてくれている気がする。
ところで、現実には完璧な物などこの世には存在しない。
いつまでも故障しない機械、こわれない建築物は存在しな
い。つまり、ある意味、製品と言えども失敗作でもあるのだ。
どうやら、どんな製品も試作品と言えそうだ。
ホンダが造るロボット、しかり。常に企業は試作品を製品と
して売り出し、その利益で次の試作品を造る。そうやって夢
を追い続ける。
もしかすると、人の為す全ての行為は、そのすべてが試行
錯誤の試作なのかもしれない。思えば、夢を追いかける者
にこそ失敗が多くあるようだ。「失敗を前提にした試作なくし
て夢は追えない！」「失敗を避ける者には夢はない！」と言
えそうだ。
堂々と、たくさん失敗をし、夢を持とう。
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ゲンゴロウ
gengorou5656@yahoo.co.jp
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