[BlueSky: 5711] Re:5709 緊急提案「学校教育改革」


[From] yogo [Date] Tue, 27 Jan 2004 20:39:27 +0900

こんばんは  余語と申します。

皆様のように筋道の通った考えをしたり、まとまった文章を書くことができないかも
しれませんが、常々感じていることなどもあり、また、自分の考えを深めるためにも
このトピックに参加させて頂きたく思います。宜しくお願いいたします。

さて。
今回の朝日新聞の紙面には、得点分布の山が二つ出来たと書かれていました。
「平均点が下がった」というと、あたかも全体的に得点が下がったように感じますが、
どうも、「学力低下」というよりは「格差が拡大した」ように思います。
そのように見ないと現実から外れてしまうのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

また。
記述問題に回答しようともしなかった子どもが多かったことについてですが、
「意欲」までも評価の対象としてしまった弊害かもしれません。
以前、小学生がこんな事を言っていました。
「成績上げたければ、授業中にとにかく手を挙げろってお姉ちゃんに言われた。」
「成績」というエサで、授業への(表面的な)食い付きを上げることを繰り返して
いると、そのうち、「成績」に関係なければ「意欲」を示さなくなるのではないかと
思うのです。
今回の学力試験を引き受けた学校が、試験前にどのような動機付けを行ったかは
分かりませんが、回答する子どもが「どうせ、これは成績に関係ないでしょ?」と
思ったとすれば、いちいち一所懸命になって解答用紙に文字を書き込むことはしない
のではないかと想像してしまいます。「やっても無駄じゃーん」という声が聞こえて
きそうです。

そして。
受験受験でがんがん詰め込まれている子ども達ばかりではなく、もうすでに、或る意味で
諦めてしまっている子ども達が、もっとずっと沢山いるように思うのです。
それは、すでに、日本の社会が、少数の成功者と、多数の「その他大勢」によって構成
されることを肌で感じてしまっていて「自分たちは奇跡の逆転が無い限りは後者だな」と
分かってしまっているようにさえ思うのです。

そんな自己否定観にまみれ、行き場を失った子どもだち相手に、日々奮闘している教師も
いることを、知っていて欲しいとも思います。

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余語 宗紀(よご)
yogo@mb.neweb.ne.jp


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