葛貫さん
須賀です。
おたよりありがとうございます。
それにしても驚きました。
葛貫さんとわたしのようにこれだけお互いのメールを
よみあっているあいだですら、これほど大きなイメージ
のギャップが生まれるんですね!
> 取り敢えず、絶滅のおそれのある種を、ある個体数、好適な条件で
> 飼育しておくとか、卵や精子を凍結保存しておくとか?
わたし自身は、そんなこと考えもしませんでした。
ただ、失われていくことになるかもしれない
自然の姿やそのなかでたちすくむひとの姿を
思い浮かべて、たいへんなことだな、
と思っただけでした。
> 魚だと、ある特定の生物に卵を産みつける種類もいるので、その生
> 物も保存しておかなければならないんじゃないかな、よく知られて
> いる種は、保護の対象として取り上げられるけれど、細菌等になる
> と、今、ここにどんな種がいるのか全部把握できていないし(最近、
> 新しい属がみつかりましたよね)、誰にも気付かれないうちに消え
> てしまうものもあるんだろうな、・・・等々、考え出すと、取り敢
> えず「とっておく」、そのための研究の資金、施設、人材を確保す
> るのも、大変そうですね(^^;。
とりあえずとっておく、ですか。
そんなこと、考えもしませんでした。
ただ、失われていくものの意味をもっと知りたいし、
みんなにももっとしってほしい、と思うばかりです。
> 「もし100万種もの生物が絶滅の危機に立つとしたら、生活の糧
> や薬の原料などを地球の自然に依存している世界の何十億という人
> に、その影響が及ぶことになる」を実感を持って受け止め、そのた
> めに資金を出そうと思う人って、重大な政治的決定に力を発揮する
> 先進国にはあまり多くなさそうな気がします。
そうでしょうか?
わたしはまだ希望はあると思っています。
> これから利用できる
> 可能性のある遺伝子の保存という意味で、現存する生物種(という
> かそのDNA)をとっておくことには資金をだすかもしれないけれ
> ど
そうかなあ。
いや、そうかもしれません。
ただ、わたしの実感からはかけ離れていますけれど。
> 「今後50年間に生物種の大規模な絶滅が起こる可能性がある」とい
> うニュースを見ていた子供達が、「いろいろな生き物が死に絶え、
> 貧しい生物相になってしまうような印象を受けるけれど、新しい種
> が分化し、また別の多様性が生じるってことはないのかな。」とい
> うようなことを言っていたのですが、どうなんでしょう。
それはあるかもしれませんね。
でも、それって楽しいことなのかな。
……ある意味では楽しいともいえそうですね。
でもいろいろな生き物が死に絶えるというのは
悲惨なことだとわたしは思います。
> これは別に人為が影響しているとも思えないので、その絶滅に対し
> て寝覚めの悪さを感じる必要がない分、気楽なのだと思うのですが、
> 絶滅したマンモスを復活させられないかというようなことを考えて
> いる人もいるようですが、仮にマンモスが生存・繁殖できる場があ
> ったとしても、そこに野放しにしようとは思っていませんよね。
これは、どういうつながりですか? (笑)
須賀 丈
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