[BlueSky: 5614] 【出版のお知らせ】 世界社会フォーラム記録集 『もうひとつの世界は可能だ』 翻訳出版 


[From] mataro Y E [Date] Sun, 28 Dec 2003 22:04:50 +0900

こんばんは。遠藤@WSF日本連絡会事務局です。
WSF日本連絡会事務局メンバーの大屋さん(一橋大学大学院生・ATTAC
会員)たちが、2002年1月に開催された第2回世界社会フォーラム(WS
F)の記録集を、加藤哲郎氏(一橋大学教授)を監修者として翻訳・出版されま
した。WSFの全容を紹介するのは日本では初めてだと思いますので、この機
会にぜひ店頭でご覧くださいませ。
今回、WSFの参加手続きは締め切られましたが、WSFに関する情報はML
を設けています。MLの詳細は、このメールの一番最後に明記してありますの
で、この機会に是非ご参加ください。
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『もうひとつの世界は可能だ―
世界社会フォーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ』

ウィリアム・F.フィッシャー
トーマス・ポニア編著

監修 加藤哲郎
監訳 大屋定晴/山口響/白井聡/木下ちがや 他
一橋大学大学院生グループ


ISBN4-8188-1566-7

日本経済評論社


もはや世界はひとつではない
《多様な運動体によるひとつの運動》
《多様なネットワークによるひとつのネットワーク》
国際投機、福祉・環境、反戦、差別、暴力などさまざまな問題に世界の民衆が立ち上がった。
序文●ネグリ=ハート

詳細は次をご参照ください。→http://www.nikkeihyo.co.jp/

世界社会フォーラム


世界社会フォーラムという集まりがあります。全世界から環境や貧困の問題に
取り組むNPO、労働組合などが数万人の規模で集まって一週間にわたり会合を
開くのです。

2001年に第一回が行われ、毎年一回、これまではブラジルのポルト・アレ
グレ市で開かれてきました。2004年に行われる第四回は場所をアジアに移
してインドのムンバイ(ボンベイ)で行われる予定になっています。

この会合は当初から、スイスのダボスで毎年行われていた世界経済フォーラム
が、限られた政治家と経済関係者のみの会議であるのに対抗して、世界中から
NGOや労働組合など、さまざまな社会問題に携わってきたさまざまな国籍や
階層の人々が集まり、現在の問題と望ましい未来について語り合います。


この会合を呼びかけたのもブラジルの土地無き農民運動、フランスのATTACな
ど各国に渡るさまざまなNGOであり、議題も経済の自由化、環境と開発、戦
争と平和、労働、貧困、食料、差別、民族問題など、多岐にわたります。

また、言語学者のノーム・チョムスキー、政治経済学者のサミール・アミン、
フランスの農民活動家のジョゼ・ボヴェ、インドの環境学者ヴァンダナ・シヴァ
など、著名な知識人や活動家も多数参集します。


フォーラムの基本原則では、参加者はグローバリゼーションや経済の自由化と
いった問題に取り組んでいる人たちであり、また暴力的な闘争を目的としてい
ないことや人種差別的な団体ではないことが要求されます。

また、幅広い団結を可能にするため、政党単位での参加はできません。


これまで3年にわたる討議の中で、議論の主題は「もう一つの世界は可能だ」
という言葉に収斂されてきました。

これまで、分断された個別のグループが抱える問題を一つの会場に集めること
によって見渡せるようになり、その問題に共通の背景を見つけ、問題の解決の
ために協力していく方法を見つけ始めていることが、世界社会フォーラムの最
大の成果だと言えるでしょう。

第4回世界社会フォーラムは、インド・ムンバイ(旧ボンベイ)にて、1月16〜
21日の日程で、以下のテーマで開催される予定です。

・軍国主義 戦争と平和
・メディア 情報 知識および文化
・民主主義 エコロジカルであること 経済安全保障
・持続可能で民主主義的開発
・生産および社会的再生における労働と仕事の世界
・社会的セクター−食物・健康・教育−そして社会保障
・排斥 差別 尊厳 権利と平等
・カースト制度 民族他 出自と仕事にもとづく排斥
・宗教 文化 アイディンディティ
・家父長制 ジェンダー およびセクシュアリティ

プログラムの焦点
・帝国主義者のグローバル化
・家父長制
・軍国主義と平和
・宗教的セクト主義と原理主義 コミュナリズム
・カースト主義と民族差別主義

WSF組織委員会主催カンファレンス

1月17日
・カンファレンス
 09:00〜 土地 水 食糧主権
 18:30〜 軍事主権 戦争と平和
・円卓パネル
 09:00〜12:00 グローバリゼーション 世界的統治と国連
 
1月18日
・カンファレンス
 09:00〜 グローバリゼーション 経済的社会的安全保障
 18:30〜 女性に対する戦争 戦争に反対する女性
・円卓パネル
 09:00〜12:00 政党と社会運動体

1月19日 
・カンファレンス
 09:00〜 メディア 文化 知識
 18:30〜 排除と抑圧 人種主義とカースト主義 
・円卓パネル
 09:00〜12:00 グローバリゼーションとそのオルタナティブ

1月20日
・カンファレンス
 09:00〜 労働と仕事の世界
 18:30〜 宗教的、民族的、言語的排除と抑圧
 


メーリングリストのご案内

WSF連絡会では、情報交換のためにメーリングリストを用意しています。ど
なたでも参加でき、また情報は原則として公開です。
WSF関連の英文を翻訳していくプロジェクトも走っていますので、みなさま
のご参加、ご協力をお待ちしています。
ML参加を希望される方は、題名を「ML参加希望」とし、
・氏名(ハンドルネーム不可)
・所属団体(学生は学校名でも可 個人参加の場合は無記入でもOK)
・メールアドレス
・このイベントをどこで知ったか
を記入の上
 wsfj@talktank.net 
まで送付してください。

実際にインドに行かなくても、平和・環境・貧困問題・マスコミ問題など、何
かしらの社会問題について関心がある方の参加を歓迎します。
この機会に是非登録してみてはいかがでしょうか。

それでは、失礼いたします。


♪―――※―――∴―――∵―――*―――ゝ―――♭
 Yoshinori Endo   mataro@jca.apc.org
 Japan Conference Of 
                 World Social Forum
http://www.jca.apc.org/wsf_support/preforum-j_top.html
♭―――ゝ―――*―――∵―――∴―――※―――♪  



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