葛貫です。
> 養老さんは、御自身の作品が、読み手の力量によりどのように解釈
> されるのか、ずっと以前から言っていらしたことが、何故、今、
> マスメディアを通してブレイクしているのか、それが、どのような
> 解釈で流布されようとしているのか、じっと観ていらっしゃるよう
> な気がします。それをネタに新しい本を書かれたりして（^^;。
今日（12/2）の朝日新聞の朝刊の文化総合面に、今年「バカの壁」、
「逆さ眼鏡」、「まともな人」、「いちばん大事なこと」という
養老さんの４冊の新書がいずれもヒットしたことについて、
「『養老新書』人気の秘密」という記事が載っていました。
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実は、養老さんにとってこの４点は「実験」だった。それは、文体
や語り口で読者の反応がどう変わるか、といったことだ。
・・・中略・・・
「これまでの僕の本は、一般性がなかったんでしょうね。前から同
じことを書いてきているわけだから、語り口を変えると比較ができ
る。出版界はまだ気付いていませんが、携帯メールという新しい言
文一致体の登場で日本語は今、変わりつつある。『バカの壁』で
わかったのは、この変化に対応して上手にパッケージすれば売れる、
ということ。もちろん、その編集には才能が必要ですけれど」
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その後に続く、出版に詳しいというライターさんの
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読書好きの間では養老さんの考え方、主張が流布しつくして、そろ
そろ大きくブレークする時期にきていた。それに今は、一般の人に
はわかりにくいことを脳科学者ならうまく説明してくれるのではな
いか、と期待する雰囲気もある。読者の低価格思考にぴったり合っ
た。つまり、安くて読みやすく、面白くてためになる。ここに見事
にハマッたんです。
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というコメントには、養老さんは、苦笑していらっしゃるんじゃな
いかな（^^;。
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