須賀さん、返信ありがとうございました、葛貫です。
お話できて、どこか、ほっとしています。
> ただ、似たような趣旨の議論はいろいろなかたちでみたおぼえがあ
> ります。
澤口さんが【5489】で教えてくださった間テクスト性を排除する
詩作の方法を思い出しました。
> だんだん『薔薇の名前』をちゃんとよなないと
> いけないような気がしてきました(笑)。
「ロゴス」の解釈をめぐるディベートで、既得権益を持っている
グループが、異端を排除するという形で白黒はっきり切り分けよう
とする姿勢、「異端」の印を押されないように、詭弁とも思える論
法で既存の「ロゴス」に自分達のグループの理念を軟着陸させよう
とする人達、訳もわからず、カタルシスを味わうため参加してしま
う市民、等々、今の世の中の縮図をみるようで、面白かったです。
読み手によって、いろいろな読み方ができる本で、私は、私に都合
の良い情報を読み取ったつもりになっている、ということなんだろ
うと思います。
「過ギニシ薔薇ハ只ノ名前ノミ、虚シキソノ名ガ今ニ残レリ」
注意深く痕跡を読み取って、他者の思考を辿ろうと努めても、その
人が抱いた心象を、すっかり、そっくり、共有することはできない
のでしょうね。
理屈っぽくなってしまいました(^^;;。
では。
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