● 「ケータイを持ったサル」正高信男氏の問題意識
若者の「家のなか」感覚 (わけの分かっている世界)
が拡大していて、
「家の外」 (予想がつかない世界) と
直面することを避けている。
ケータイによって群れること、つまり「家のなか」の拡大が
ますます助長されている。→サルの群れ
少子化の原因は、誰か(予想のつかない子供)についての責任を
引き受けることへの恐怖(嫌悪)によるのではないか。
● 「いちばん大事なこと」養老孟司氏の問題意識
都市=脳化社会「ああすれば、こうなる」つまり、
(わけの分かっている) 世界を構築してきて、
自然=どうしたらいいか分からない世界と
直面することを避けている。
少子化とはつまり、子供(自然)は苦手だということ。
私としては、上記の2冊は、面白いぐらい同じ話に
思えました。
「分からないこと」=自然・他者と直面して、
その分からない怖さに耐えること、
だと、やっぱり思います。
わけの分かっている都市では、
そもそも親が育たないということでは。
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| 荻野 行雄 ogino.yukio@nifty.com
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