[BlueSky: 548] RE: 日本どうなるか


[From] Kikuhiko Mizusaki [Date] Sun, 22 Aug 1999 23:54:37 +0900

MLの皆様、こんにちわ。

浦和市在住、水崎です。

盆休みの最中に、MLサーバーにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

さて、喜多さんのMLについて、言語の性格として使用されれば変化する、事を念頭
に置いて下さい。(だから、学名はラテン語なのでしょう?)

ところで、皆さんは古典落語がお好きでしょうか?郭話などいろいろおもしろい話が
ありますが、江戸、明治頃の文化を今に伝える貴重な話芸です。
しかし今、話芸を聞く我々の方がついていけなくなっています。

例えば、橋の上でのもめ事を話にした、たが屋にしても実際”たが”の解る人がどれ
ぐらいいるのでしょうか?

言語は、ある程度変化しても仕方がないのでしょうが、文化は伝えていきたいと思い
ます。

こうした伝で考えると、地名の改変は非常にまずいと思います。特に、役所が行政上
都合で変えることは許されるべき事ではないと思います。地域文化に対する冒涜だと
思います。
これを、強く感じたのは長野県のハクバ村の村名改変でした。

御存知無い方のために、蛇足ですが、、、、

白馬岳は、苗代(なわしろ)を作る時期になると、山の一部の雪が溶け黒い馬の形に
なります。
この黒い馬を見て麓の村では苗代を作りました。このように農事暦に山が関連する例
は、爺ヶ岳など各地にあります。
従って、白馬岳は、苗代馬の出来る山と言う意味で、古くは代馬岳(しろうまだけ)
と書きました。昭和初期までは、地図上もなっていました。
イメージが大切にされ、観光資源として”ハクバ”の字が当てられる様になり、何時
しか読みまでハクバになりましたが、元はクロウマなのです。

字面を変え、読みを変え、現在の生活に必要ない部分で自分たちの文化を切り捨て、
金に換える生活の様は、現在の日本人の象徴にしか見えません。
観光という言葉が、金になる。

同じように、環境、生態、と言う言葉が金になる世の中です。
せめて我々だけでも、本物は何かを、常に考え続けなければ行けないと思います。




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