[BlueSky: 5449] 11/15 (土):姫田忠義さん講演と作品上映会のお知らせ


[From] Takanori Oishi [Date] Mon, 20 Oct 2003 04:02:22 +0900 (JST)

  ☆姫田忠義さん講演と作品上映会のお知らせ☆

 民族文化をたどる会(京都)では、来る11月15日(土)
 に民族文化映像研究所の姫田忠義所長を招いて、日本の自然
 環境(特に海)と生活共同体としての「家族」について考え
 る集いをもちます。興味、関心のある方の幅広いご参加をお
 待ちしています。
 
             大石高典(民族文化をたどる会)

 ===以下、転送・転載、大歓迎!===

●講演「海にはぐくまれた家族のかたち」
   姫田忠義 民族文化映像研究所長

●作品上映「寝屋子―海から生まれた家族―」
(1994年製作、16ミリ・カラー・57分)

○日時:2003年11月15日(土)
    14時から17時(予定)まで

○場所:京都大学北部キャンパス理学2号館
    第一講義室(120号室)

*入場カンパ:
 大人2000円、こども・中高生1000円

*主催:民族文化をたどる会(京都・映像民族誌研究会)

*連絡先: メール tadorukai@yahoo.co.jp

▲趣旨(主催者より):

 今回お呼びする姫田忠義さんは、日本の「基層文化」の映
 像による記録を40年以上にわたり在野の立場から続けて
 来られた、日本における映像人類学の草分け的存在です。

 その姫田さんが、約10年前に世に送ったのが、上映作品
 「寝屋子―海から生まれた家族―」です。

 そこには、現在も海の生活が残る三重県鳥羽市答志島での
 「辰吉寝屋子」の結成から解散に至るまでの14年間余の
 折々の様子が記録されています。

 この映像と参加されるみなさんの知恵と経験を手がかりに、

 《いったい家族って何だろうか?》

 なんてことを考えてみたいと思います。
 (映画だけ見たいっていうのもありですよ。もちろん。)

▼講演者との会話から…

  《私たちは海を忘れてしまったのだろうか?》

 答志島に、大きな家族、それも血縁関係にない大きな生活
 共同体が現代にまで残ったのはなぜなのか。寝屋親から見
 れば、「無償」の行為の積み重ねである寝屋子制度の合理
 性は、私たちの《家族》の起源ともどこかで切り結ぶとこ
 ろがあるにちがいない…
 
□プログラム

 13時30分 開場
 14時00分 開会
 14時05分 姫田忠義さん講演
      「海にはぐくまれた家族のかたち」
 15時00分 作品上映 
      「寝屋子―海から生まれた家族―」
 16時10分 質疑応答・自由討論
 17時00分 閉会

(終了後、会場近くでミニ懇親会を行います。)

○姫田忠義さんと民族文化映像研究所

 1928年兵庫県生まれ。1950年代より民俗学者、
 故・宮本常一氏に師事する。全国各地への旅をはじめる。
 1961年より映像による「基層文化」の記録を開始。
 「アイヌの結婚式」など、数々の貴重な記録映画を製作。
 1976年民族文化映像研究所を仲間と設立。コレージュ
 ・ド・フランスの自然人類学研究室との共同によりヨーロ
 ッパでも記録活動を開始。以来、日本各地および海外での
 記録作業を続け、約120本の映像記録を製作している。
 1989年、フランス芸術文学勲章オフィシエール叙勲。
 2000年、文化財保護功労者表彰受賞。

 民族文化映像研究所ホームページ
 http://plaza6.mbn.or.jp/~minneiken/
 
○寝屋子ってなに?

日本だけでなく、アジア各地にも存在する「若者宿」の一種。
少年期から青年期にかけての男子が起居をともにする共同生活
のシステム。寝屋子は、実の親のほかに寝屋親をもち、生活の
一部をともにする。詳しくは、当日しかとごらん下さい!

▲会場(京大北部キャンパス理学2号館)への行き方

*京都市バス停「農学部前」より、西へ徒歩1分以内。
*百万遍(東大路今出川)交差点より、今出川通り北側を東へ
 徒歩5分。

 →今出川通りに面した赤レンガ、5階建ての建物です。

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Oishi Takanori
mail: granpie2003@yahoo.co.jp
Lab of Human Evolution Studies,
Dept of Zoology, Fac of Science,
Kyoto University, JAPON
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