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虫は虫なりに一つの考え
（産業構造と少子化）
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今、そんな言葉が生きているかどうか知りませんが、「子づ
くり」を「畑に種を蒔く」と表現する言葉がありました。その
場合、「女性は畑」で「男性は種を蒔く」。深い意味があるの
かもしれませんが、私には、ピンと来ない言葉です。もしかす
ると、私の様な感覚？が少子化を進めているのかもしれません。
少子化に対して、調整、操作、政策というような思考が簡単
に出てくる国も、「畑に種を蒔く」という感覚がピンと来ない
感覚が多い国民が多いのかもしれません。自然な感覚では、、
「畑に種を蒔くのさ。そうすりゃ、芽が出て、畑の中にイモが
ころんとな。そりゃーメンコイもんじゃ」と何も考えず、避妊
などという考えも存在しないのかもしれません。そして、当然
のこと少子化などという現象も起こり得ないのかもしれません。
つまり、少子化という現象は、少子化をも、あれこれと語れる
環境にこそ起きることなのかもしれません。
生産にたずさわる人々の意識の中には、生産行為から来る生
産的意識が根付いており、その様な人々が作る社会、国、地域、
時代では、子どもを作り育てる行為が、ただ単純に行われてい
るだけなのかもしれません。一方、生産産業以外の産業にたず
さわる人々の意識には、生産意識が希薄で、その様な人々が作
る社会、国、地域、時代では、子どもを作り育てるという行為
は、自然には行えないほどに意識から遠のいてしまっているの
かもしれません。
これらのことを、少し経済風な用語を使用して言うならば、
第一・第二次産業的な作業に直接従事する人々が多い国では、
生産行為の延長上で自然な子作りが行われていると言え、一
方、先進経済国の様に第三次産業的な作業に従事する人々が
多い国では、子作りという行為、子育てという行為が、直感
的に捉えることが阻まれていると、言えるかもしれません。
ところで、日本の様な技術先進国では、農業や林業、牧畜
業などの生産産業に従事していると言っても、その生産に関
しては、かなり科学的生産が行われているので、第一次・第
二次産業と言えども、かなり第三次産業的であるかもしれま
せん。よって、純粋な生産的感覚を持った人は、想像以上に
少なくなっているかもしれません。
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さて、もし仮に前述のようなことが起きているとするなら、
少子化を嘆くという時、その物差しは、国家的な不利益、な
いしは、個々人的な不利益を探し始めるでしょうか。そして、
少子化は将来に渡り不利益になるなどと、損得からあれこ
れ考えてしまう脳には、子づくりに対しても損得で考える可
能性はあるようです。しかしながら、損得は、最終的には個
人的な損得に基づいているようなので、国家などという集団
に属している個々人といえども、国家レベルの意識を持って、
政策的に子づくり行為（生殖行為）を行うなどということは、
私には考えられません。生殖行為は本能的な所作でしかあり
えないと思うのです。
こう考えてくると、少子化を防ぐ方法で、もっとも妥当な
のは、損得勘定に対して、いかに本能を勝らせるか？という
方法かもしれません。しかし、思考優先主義の意識が強く働
いている社会では、その方法は、もう、「思考を破壊」する
方法しかないのかもしれません。私が思いつく「思考破壊」
方法で、非暴力的な方法は、月並みですが、「愛」でしょう
か。。。「愛こそすべて」という幼稚で感情的な思いが社会
に根付かない限り、少子化を止めることは不可能かもしれま
せん。社会科学的な論理思考から見れば、実にバカらしいこ
とが起きなければ、少子化は続くのかもしれません。
ただ、当然のことですが、「愛とはなんぞや」と思考を始め
たり、あるいは「愛でしょ！愛！愛こそすべて！」などと、
軽々しく「愛」を連呼し始めたら、それまた、何か、単純で
なく、少子化を促すだけになるようです。
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ゲンゴロウ
gengorou5656@yahoo.co.jp
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−−−おまけ−−−
罪の意識と少子化
環境破壊が叫ばれている現代には、人々の意識の中には
「未来への慢性的不安」があり、次世代への影響を防げな
いことから生まれる罪を少なくするために少子化が進んで
いるという様な、人間の崇高とも言える意識が働いている
かもしれません。
影響と少子化
少子化の影響は環境破壊（核廃棄物、科学物質投棄とか）
と違って、その影響は次世代・後生へではなく、その影響
を創出した世代に直接に出るので、それだけを考えれば、
まだ、救われるかな？あるいは自業自得であるかなと思え
ます。
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