[BlueSky: 5375] 応用生態工学会第7回大会のお知らせ(詳細)


[From] "Koji Nishi" [Date] Fri, 19 Sep 2003 22:01:53 +0900

皆様

重複投稿をお許しください。

すでにお知らせしていますが、応用生態工学会の第7回大会を
来る10月3 日、4 日、5 日に九州国際大学(KIUホール)で開催し
ます。
下記の全体プログラム(発表内容など)を参照して、お申し込み
ください(締め切り9月26日)。
http://www.ecesj.com/events/7th%20meet/program.pdf
学会ホームページからもお申し込みいただけます。
http://www.ecesj.com/cgi-bin/csvmail/csvmail5.htm

大会と同時開催されるプログラムとして以下の2つのシンポジウム
を開催しますので、ご案内いたします。
こちらのお申し込みも、学会ホームページからどうぞ。

1)
【公開シンポジウム】10月4 日(土)14:00〜16:50
『川と川辺のリンケージ:健全な河川生態系を修復するために』
(趣旨)
自然再生事業が施行され、河川においても各地で積極的な取り
組みが始められつつある。自然再生事業は、自然が自らのシス
テムを創りあげるのを手助けする事業であり、その過程において、
健全な生態系の再生・修復を目指して順応的に管理していくこと
が求められている。ここでは、土木工学的な思考よりも生態学的
な思考が優先し、その場所が本来有する生態系の構造と機能を
十分に把握することが必要不可欠となる。しかしながら、自然再
生事業による生態系の応答を予測することは難しく、河川生態系
の健全性を取り戻すために、上流域と下流域の関連性、あるいは
川と川辺の関係性をどのように構築していけばよいかが模索され
ている。
そこで今回の公開シンポジウムでは、オーストラリアの第一線で
これらの課題に取り組んでいるグリフィス大学のスチュアート・バン
教授をお招きし、さらに国内からは、物質の流れを共通項目として、
大気・森林・土壌・陸水生態系(渓流、河川、湖沼)の相互作用の
統一的研究に取り組んでおられる総合地球環境学研究所の吉岡
崇仁助教授、そして土砂動態・河川植生・物質循環などの総合的
な研究に取り組んでおられる北海道大学の中村太士教授のお二
人を講演者として迎え、健全な河川生態系のあるべき姿について
討論を行うこととした。当日は、クイーンズランド大学の橘川次郎氏
にもコメンテーターとして登場願い、当研究会理事の島根大学汽
水域研究センターの國井秀伸教授を総合司会に、国際的視野を
踏まえて討論を行いたい。
◇プログラム◇
14:00〜14:05
趣旨説明 
 國井秀伸(島根大学汽水域研究センター教授、当学会理事)
14:05〜15:05
「川と川辺のリンケージ:健全な河川生態系を修復するために」
“Riparian and river linkages: Opportunities for restoring aquatic
ecosystem health”
 Professor Stuart E. Bunn(オーストラリア・グリフィス大学教授)
15:05〜15:35
「森林−河川−湖沼生態系における物質循環のカスケード」
 吉岡崇仁(総合地球環境学研究所助教授)
15:35〜16:05
「河川・水辺・湿地の復元−物質の流れ・撹乱・生息場環境の視点から−」
 中村太士(北海道大学大学院教授)
16:05〜16:50
 総合討論
  座長:國井秀伸(島根大学汽水域研究センター教授、当学会理事)
  パネラー:Stuart E. Bunn、吉岡崇仁、中村太士、
        橘川次郎(クィーンズランド大学名誉教授)
<参加費無料・同時通訳あり>

2)
【ミニシンポジウム】10 月5 日(日)14:30〜17:30
『有明海・八代海ミニシンポジウム−森・川・海の自然連鎖系を考える−』
(趣旨)
高度経済成長の時代から、自然林が伐採され、水田の利用形
態が変化し、都市化し、河川本来の流れが変化した今、森・田・
川・海がつくる一連の自然連鎖系が変ろうとしている。さらには
大規模な干拓や、養殖等の海域利用の質的・量的変化、水温
上昇など地球規模の環境変化等が重なって、有明海と八代海
へのストレスは極めて大きくなっている。このシンポジウムでは
「森が海を育てる」をヒントに、物質は森→川→海へと流れるが、
情報はそれに逆流して、海域保全のために、農林、水産、河川、
都市など各領域で何をすべきかを考えてみたい。有明海とその
流域においては個別要素研究の蓄積はあるが、流域と海域を
統合し最適化・合意する仕組みが求められている。
○企画責任者
楠田哲也(九州大学)・堀家健司(国土環境(株))
◇プログラム◇
趣旨説明楠田哲也(九州大学・当学会理事)
講演
1 「森林地からの水・土・栄養塩の流出と森林管理」
 小川滋(九州大学)
2 「有明海沿岸農地の水質環境と水・物質循環機能」
 白谷栄作(農業工学研究所)
3 「河川の土砂動態が沿岸域に及ぼす影響について−白川と筑後川の事例−」
 横山勝英(東京都立大学)
4 「陸上からの物質の流入が有明海沿岸生態系に及ぼす影響」
 堤裕昭(熊本県立大学)
5 「陸域と海をつなぐ河川管理(仮題)」
 金尾健司(国土交通省河川局)
6 「森・川・海の総合的な保全と管理、流域住民と漁業者の可能性を中心に」
 清野聡子(東京大学)
総合討論
 座長:楠田哲也(九州大学)
(ミニシンポジウムのみの参加の方は資料代をいただきます。)

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〒102-0083
東京都千代田区麹町4-5第7麹町ビル25号室
応用生態工学会 事務局 西 浩司
(2002年10月5日より名称変更)
Ecology and Civil Engineering Society
4-5 Koujimachi, Chiyoda-ku, Tokoyo, 102-0083, Japan
TEL:03-5216-8401 FAX:03-5216-8520
E-mail: see@blue.ocn.ne.jp
HP http://www.ecesj.com/
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