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□ ＭＡＩＬ ＭＡＧＡＺＩＮＥ □
□ 虫は虫なりに一つの考え □
□ GENGOROU □
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方向性的思考
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【方向性】
上とか下とか、前とか後ろとか正しいとか悪いとかの
方向性は、きわめて人間的なもので、ある人が、その立
場から作り出す観念の産物。絶対的なものではない。
前や後、それも、ある人の進む方向でしかなく、右や
左こそ、人の進行方向から出現する「前」を基準にして、
強く意識を介在して生まれる。
上や下は、どちらを上にするかで下が決まるだけ。
裏表も、また然り。。
決め方によって、方向は決まる。それは単にある人の、
ある一つの観念から生まれている方向性であって、まし
てや優劣ではない。正しい悪いもありえない。
この世界には絶対的なものはないので、人は絶対的な
ものを好み求めたがるのだが、多くの問題（混乱）は、
その絶対的な方向性思考から始まっている。
【人の行為】
心的な生物には特有の現象評価がある。それは、ある
現象に対して心的な判断を用いてしまい、現象を行為と
呼び変えること。そして、行為には、能動者と受動者と
の二つの別な判断評価が現れ、往々にして人は、自分の
判断により、その内の一つを取りたがる。それもまた、
多くの問題（混乱）を生しさせる。
ある行為に「自分への危害」と判断評価するのも、あ
くまでも、どちらか一方の見方に立つものなのではない
だろうか。
【愚者と賢者】
養老猛が「バカの壁」という題の本を出したとのこと。
読んでいないのだが、もしかすると、そこには「己（お
のれ）のバカを知らぬバカ」なんてことが書かれている
のではないだろうか。
昔から、「人をバカバカ言うバカは己のバカを知らぬ
バカ」ということが言われている。他者に「バカ！バカ
！」という人がなぜ「バカ」かという証明は実に簡単な
ことで、本来、「バカ」とか「賢い」ということは、方
向性の問題で、現実には確定的には存在しないから、バ
カという方向性を連呼すること自体が「バカ」の証とい
うことになる。
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と、そんなことを思っている今日このゴロ。
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ゲンゴロウ
gengorou5656@yahoo.co.jp
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