長野の自然は愛されている気がする。。
ゲンゴロウ
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須賀さん、お世話になってます。
今回、教えていただいたこと、勝手ですが、まとめてしまいました。
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「心象」と「理解の蜃気楼」
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葛貫さん:「人と話すとき、相手の言葉の意味を理解している
と思っているが、本当は自分の記憶や理解を当ては
めようとしているだけで、脳の内部の意味や価値が
想起されるにすぎない」そうです。
石川さん:神や愛や自由といった、抽象度の高い言語ほどミラ
ージュを現出させるようです。会話してお互いに話
が通じたと信じ込みながら、実は全然通じていない、
というような理解の蜃気楼(ミラージュ)なわけで
す。
須賀さん:「心象は経験を通じて形成されます。そして、この
心象がわれわれの思考の単位となります。われわれ
は心象を介して世界に触れ、心象によって自分にも
触れるのです。外の世界(客観世界)はそのままで
はわれわれの手に負えません。われわれは世界を、、
心象形成というやり方で読み取っているのです。
心象という形に再構成しているのです。
・・・そして、心象は視覚映像だけではありません。
触覚、聴覚、嗅覚、味覚など視覚化出来ない心理現象
を含みます。これらをすべて含む語としては、正確に
は心理表象という言葉を選ぶべきなのですが、長いし、
なじみも薄いのでやめにしました。」と、こういう、
こともあるようです。
ゲンゴロ:「そのままでは手に負えない」が、印象に残ります。。
客観世界(実世界?)は、膨大な情報量があるので、
人は、人それぞれに、その客観世界から情報を抽出し
て、自分なりに心象世界を作るのですね。。つまり、
人は、語り合う時ではなく、もう、それ以前にミスを
犯しているようですね。世界を自分の心の中に取り入
れる時点(経験時)に、サンプリングミスを犯してい
る。。しかも常に。。・・・・なるほど。。。
「夕暮れ時の情景」と聞いて、どんな人も同じ情景を
思い浮かべることはない。(私には夕げの匂いもあり、
一緒に遊んだ友達の声もある。。)
「美しい花は」と言われてユリの花を思い浮かべる人
もいれば、デイジーを思い浮かべる人もいる。
単に「犬!」と言われ、可愛い犬を思い浮かべニコリ
とする子もいれば、凶暴な犬を想い描いて泣いてしま
う子もいる。
「戦争」という言葉を読んで、勇ましく銃を撃ってい
る自分を観てしまう人もいれば、”はらわた”が飛び
散った自分を想像してしまう人もいる。
互いに完全に分かり合えるなんてことは、もう出来な
いと考えたほうがいいかもしれませんね。でも、出来
ないからあきらめようと考えたら、何もかもが終わり
になりますね。。。あきらめて、不可能を理由に、皆
が勝手なことを始めたら、それこそ旧約聖書のバビロ
ンの塔になってしまいます。
人が理解し合うということは、とてもむずかしいです
が、その「理解し合えることは、誰にとっても、大変
に難しい」ということを知ることこそが、とても大切
かもしれませんね。で、それこそが救いになるかもし
れませんね。
おかげさまで、とても良い勉強になりました。。
ほんとに、ありがとうございました。
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人と人とが語ることの難しさを、ひしひしと感じる今日この頃で
あります。語ることは、考えていた以上に難しいようです。。。
ほんとにむずかしい。。。
葛貫さん、須賀さん、ほんとに、いろいろ、ありがとうございま
した。
ゲンゴロウ。。。
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ゲンゴロウ
gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
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