[BlueSky: 5250] 虫虫・・・「環境保全」という言葉について−その1


[From] "gengorou" [Date] Sun, 27 Jul 2003 23:51:41 +0900


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虫は虫なりに一つの考え
 ・・・環境保全という言葉について−その1
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 私などが、あえて言うまでもなく、「自然」は、万物の長
い「時」の上につくられたもので、あらゆる存在が自然自身
でしょう。リンカーンが言ったように(?)
「自然は万物であり、万物によって作られ万物のためにある」
と言えるのでしょうか。
 その為、私たちが「自然保護」と言う場合、私たちの保護
とは、それこそ「膨大な数と量の万物を保護すること」であ
り、それこそ、私たちが「神」のような存在になることのよ
うです。間違っても万物を支配することではなさそうです。

 しかし、「自然保護」と連呼する私たちは、一方では自然
(万物)の一つでもあるので、その恩恵を受けています。自
然環境は私たちに厳しくもあり、また優しくもあります。
 厳しさは私たちを滅ぼし、生き残った者に力を与え、優し
さは私たちを救いながら、甘えた者を滅ぼすようです。
 自然は、こういった影響を万物に与えながら、自らが万物
であるので、自らを支えているのでしょう。自然にはそうい
う不思議(複雑なので不思議に思える)な力があるようです。

 今、私たち人類は、この不思議な仕組みを破壊するほどに、
自然に甘えているようです。・・・・自然というのは、例え
れば、あの、人間が窮地に陥ると、どこからともなく突然現
れ、私たちを救うウルトラマンのような存在かもしれません。
私たちはそのウルトラマンに甘え過ぎているようです。
 最強の力を持つウルトラマンといえども、救っているはず
の人間から、その体に汚染物質を注入されたり、あるいは、
その体の体温を2度ほど高めるようなことをされたら、最強
の力を持つウルトラマンと言えども、体力が弱ったり、ある
いは狂ってしまうのではないでしょうか。その時、ウルトラ
マンでは奇異な行動を始め、人類や他の生物に悪い影響をし
始めるでしょう。

 今、このウルトラマンは急激に病み始めているようですが、
その原因は私たちです。その私たちは、ウルトラマンの保全
するよりも、しなければいけないことがあるのではないでし
ょうか。それは、ウルトラマンの足を引っ張ることをやめる
ことではないでしょうか。
もし、ウルトラマン(自然環境)が言葉を使い話すことが出
来るなら、こう言うでしょうか。。。

 「俺を守るだと!ふざけるな!
    手出しはしなくていいから、
     俺の体にゴミを捨てるな!
     俺の体温を上げるな!
     俺が戦うときに使う空気を汚すな!!」

と。。

つまり、「自然環境」には、保全や保護や救済や維持という
ことより、邪魔をしないというか、バカにしないというか、
(・・・なんだろう?・・・適当な語句が見つからない。。。
 うがった私には、自分を抑制する言葉がないのか?)

とにかく、「自然環境の保全」の「保全」は、自然環境に
対する、人間の思い違いを示して、いないでしょうか。

黒い排気ガスをモクモクと上げているトラックを見たとき、
「あのトラックは環境を保護してない」ではなく、「あの
トラックは自然を破壊し、俺達を苦しめるつもりだ!」と
思えるような言葉でなければ、逆に、その言葉によって、
環境破壊などがボカされ、ひいては、環境破壊行為を助長
して、環境破壊行為を保護してしまうような気がします。

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        ゲンゴロウ
gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
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【自然の力?】
 今年の夏、日本列島は、大雨にみまわれてますが、これは
温暖化を抑制する地球の不思議な力かもしれません。降る雨
は、生体で言えば熱を冷ます汗とでも言えましょうか。自然
には、そういう不思議な仕組みがあるように思えます。








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