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虫は虫なりに一つの考え
今日は、芥川龍之介の命日(河童忌)
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今日は、芥川龍之介の命日(河童忌)だそうです。
朝日新聞の朝刊一面の下に「天声人語」というのが
ありますが、そこに書いてありました。
http://www.asahi.com/paper/column.html
その天声人語によると、
芥川龍之介が、書いた「桃太郎」のお話の中で、桃太郎と鬼が
こんな↓問答をしているらしいです。
”「征伐の理由は?」に「犬猿雉の忠義者を召し抱え
たからだ」と桃太郎。「召し抱えたのはなぜ?」に
は「征伐のためだ」。”
これを、言い換えると・・・
「なぜあなたの国は他国を侵略するのですか?」
「そりゃ〜!お前!国に忠誠を誓う連中を政治
に登用したからだ。」
「では、なぜ、国に忠誠を誓う人たちを登用し
たのですか?」
「そりゃ〜他国を侵略するためだ。」
となるのだろうか。。。
ということは、つまり、芥川が言おうとしたことは、国は自分に
都合のよい環境を作り上げると言いたかったのだろうか。。
・・・だとすると、手前味噌ですが、それって、私が書いた
「神々の出現」の・・・
「人は、自らが作った理想的な存在と話をするように
なると、やがて人は、その存在、すなわち「自ら」
に向かって、飛躍的に成長を始めました。」
に、なんとなく似ているような。。。
人も集団も、自らの中に、自分の望む世界を作り上げ、
それを邪魔する考え方を排除する傾向にあるのか。。。
#今日、NY議会では、議員が議員に射殺されたらしい。。
・・・そういえば、私が漠然と思っていたことを
明確に言っている人がいた。。
−−− 理解の蜃気楼(ミラージュ)by石川 −−−
> 神や愛や自由といった、抽象度の高い言語ほど
> ミラージュを現出させるようです。会話してお互いに
> 話が通じたと信じ込みながら、実は全然通じていない、
> というような理解の蜃気楼(ミラージュ)なわけです。
>
> まあ、“お互いのココロがわかる”なんてのもミラージュで
> あるケースほうが圧倒的に多いわけですね。心理学の真
> の意義は、このミラージュに騙されないようにするスキル
> の獲得ということにあるのかも知れない…。
−−−−引用終わり−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この、”会話する者同士の「理解の蜃気楼」”なども、
誰もが自分に都合のよい世界を作り、それに浸(ひた)
るために、起きることなのかもしれない。。。
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・・・それとも、こんな解釈も、私が自分の都合から感じ
て、そう思っているだけなのだろうか。。
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ゲンゴロウ 2003.7.24
メールアドレス gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
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