[BlueSky: 5239] Re:5238  河童忌


[From] "gengorou" [Date] Fri, 25 Jul 2003 00:01:08 +0900


ゲンゴロウです。


葛貫さん:
> 今日の朝日新聞の天声人語に載っていたのですが、今日は芥川
> 龍之介の命日の「河童忌」なんですね。
> http://www.asahi.com/paper/column.html

私も朝、偶然に見つけ、ふ〜む。。と思い読みました。。
知らなかった可能性が高いので、教えていただいたこと
ありがたいと、思います。

ところで、その天声人語の記事を読んで、またまた
「虫虫」を書いてしまったので、今回の流れという
ことで、別に出させてください。
        (またで、すみません。。)

ゲンゴロウ:
> > 思うに、私も含めて、多くの人は、他者の世界を知ることが出
> > 来ないほどに、自己の世界で成り上がってしまっているように
> > 感じます。謙虚さがまるでないように感じます。
> > その意味で、私は、芥川龍之介が気になるのかもしれません。

葛貫さん:
> 私が、芥川龍之介が気になったのは、昨年の秋、地学からゲノム解
> 析へと、扱うものの大きさも、時間の単位も全く違う分野に研究の
> 対象を変えてこられた新進気鋭の研究者さんが、雑談をしていると
> きに、ふと口にされた、芥川のぼんやりとした不安、蓮の花、冷た
> い宇宙、という言葉が、妙に心に残ったからでした。

葛貫さんが心に残しておいてくれたおかげで、
とても貴重な勉強ができました。

> 偶然なのですが、最近、【5231】でご紹介した、『「私」はなぜ存
> 在するか(哲学書房)』という、日常感覚から離れてしまった生物
> 学を「個体」という日常、実感できるものを土台として語ってみよ
> う、という本を読みました。
> 中村桂子さんが「生命誌(ゲノムができてきたプロセス、働くプロ
> セス)」、多田富雄さんが「免疫(外界と応答しつつ、変容してい
> く自己充足系)」、養老孟司さんが「脳化社会におけるものの実感」
> という切り口で対談している、この本、とても面白かったです。
> この両者が、自分の中でつながり、まとめてみたくなったので、
> 「蜘蛛の糸」スレッドを投稿してみました。

何か、自分の中にあるものを投稿という機会を利用して
まとめたいと思うのは、私もそれが多いので、よく分か
ります。以前は他者に何かを伝えたいという気持ちがあり
ましたが、今は、それより何かを知りたいと思って投稿文
を書くときが多いです。。

「私はなぜ存在するか」という疑問は、私にすると、人の存在
を考える時に、陥りやすい「問いかけ」のような気がします。
 葛貫さんが紹介している本は、もちろん読んだことがないの
で、その内容は分かりませんが、、、勝手に、僭越?に想像し
てしまうと、ゲノムのプログラム生成過程も、免疫が作りあげ
られる過程も、脳が作られる過程も、また、動物社会が作り上
げられる過程も何かに向かっているということではなく、
「意味」も「意思」も「ルール」も何も介在していないという
ことなのでしょうか。。
(勝手に言いたいから言っていること↑なので読み流してください。)

> > 私にすると、恐いのは、「神」を堂々と信仰する人より、「神」
> > を持たず、「神がかり」的な信念を持っている人です。
>
> 芥川は、キリストをジャーナリストとしてとらえた「続 西方の人」
> という作品を前日に書き上げてから自殺している。
> これは書いておきたい!!という、こだわりがあったんでしょうね。

「続 西方の人」、、読んでないので、読んでみます。

> > さらに言ってしまうと、その様な人は、その人の世界の中で、、
> > どんな、すばらし業績を残しても、他の世界、あるいは人を、
> > なんらかの形で侵しているのではないでしょうか。。
>
> で、ゲンゴロウさんは、どう対応しようと、思われます?
>
> どことなく期待しているご利益や、何となく恐れている祟りのよう
> なものがなかったら、「ふ〜ん、へぇ〜、そうなんですか。」と
> 信念の部分は、承るだけ承っておいて、自分に取り入れず、業績の
> 役に立つ部分だけもらえないかな、と思ってしまうんですけれど(^^;。

すみません。おっしゃる通りだと思います。
底が浅いナベは、すぐに吹きこぼれます。
火加減を見る人は、いつもハラハラ、ドキドキ。。
すみません。。

> > (また、捉え方が違っていたら、すみません。。)
>
> お気遣い、ありがとうございます。

いえ、とんでもないことです。。こちらからの言葉です。

> 何となくの違和感から、違うところスキャンを始めると、破壊的な
> 方向に向きそうなので、やめておきます(^^;。
> 言葉というものは、異種タンパク質のように、心の免疫系に作用す
> るようです(笑)。

(何も言えない・・・。。。)

> 「人と話すとき、相手の言葉の意味を理解していると思っているが、
> 本当は自分の記憶や理解を当てはめようとしているだけで、脳の内
> 部の意味や価値が想起されるにすぎない」そうです。
> http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2003/jul/index.html#gen_01

耳が痛い。です。
このこと↑、私もそう思うこと多いです。
そして、常に自分に問いかけてはいるのです。。
で、、、それが、「神々の出現」で、純粋に考えたかったこと
でもあるのです。。。(ほんとなんです。。)
今回の「芥川龍之介の命日(河童忌)」にも、
偶然にそれを考えています。。
信じてはもらえそうにもありませんが、私も、
このこと、様々なことを考えるとき、とても大切な
ことであるな、と思っています。。。
 (・・・でも、何かが邪魔しているのかも。)

> 私の駄文が、ゲンゴロウさんが、何か考えたり、まとめたりすると
> きのお役に立てたとしたら、幸いです。

・・・・すみません。。。











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