葛貫です。
識@さん、丁寧なレス、ありがとうございました。
>現代においてもほとんど手を加えることのできないジーンよりも、「脳から脳へと渡
>り歩く」、「文化というスープ」と定義されたミームの方が、意思 (これもジーン
>の制約下にあることは否めないでしょうが) により変えることが容易のように思え
>ますから。
>これは、私の勝手な思いですが、ギリシャ語の模倣という言葉をジーンに似かよった
>ものとして縮めた作ったミーム(クリームと同じ韻を踏んで発音しろとのことでござ
>います)よりも、古代からある言霊という言葉の方が好きです。
ミームの語源、知りませんでした。語源がわかると、面白いですね。
「言霊」という文字を見ると、文字自体が持つ力のようなものを感じます。
今、科学論文のデータベース作成に関る仕事をしているのですが、コンピュータで
処理する関係で使える漢字が限られています。
生物でごく普通に使う「胚」という文字さえ、ひらがなで「はい」と記すことになります。
漢字は文字自体に意味があるものが多く、ひらがなより一文字に込められた情報量が
多いように思われます。「桑実はい」と書くことは、読み手に不親切なことではないか、
と思います。このようにして次世代へ伝わる漢字の量が少なくなり、アルファベットのよう
に、ひらがなを並べた文章が増えてゆくのかと思うと興醒めです。
語彙の貧困化、文字の貧困化、残念なことです。
同じ内容でも、耳で聞くのと、文字でみるのとは、印象が違いますね。
テレビも、ラジオも、新聞も、事実を伝えているようでいて、伝える者の意図が無意識に
あるいは故意に込められているのだと思います。映像や音響の効果に煽られず、
情報の背景にあるものを、見抜けるようになりたいと思います。
Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>
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