はじめまして。
船石といいます。よろしくお願いします。
すみません、途中から参加させてください。
一番参加しやすい話題なもので、、
後藤さん wrote:[bluesky:516]
> もちろん、山林から流れ出たさまざまな成分が「水の美味しさ」を構成
> していると思います。純水(全く不純物なしの水)は、大阪の水よりは
> 美味いですが、普通の水に比べれば、まずいです。
>
> 玉奥さん、水の美味さについて何かご存知ありませんか?
(ごめんなさい玉奥さん)
昭和59年の厚生省「おいしい水研究会」では、おいしい水の要件を以下にまと
めています。(参考:上水試験方法)
蒸発残留物 30〜200mg/l
硬度 10〜100mg/l
遊離炭酸 3〜30mg/l
過マンガン酸カリウム消費量 3mg/l以下
臭気度 3以下
残留塩素 0.4mg/l以下
水温 最高20度以下
日本国内の名水は、だいたいこの範囲にはいるとか。
いや、結構特徴のある名水もありますけどね。
> 残留塩素が多いほど不味く感じると思いますが、少ないことは美味さの
> 必要条件ではあっても十分条件ではないですね。
この報告の中の解説には、「残留塩素が高いとカルキ臭が強く、まずく感じるよ
うになり、有機物質と結合して特に不快なニオイを付けることがある」けれども、
日本の水道水は出口で0.1mg/l以上あることが義務づけられていますよね。
> 硬度(同仁化学で測定キットが売られている)が高いほど美味い、とい
> うことはあるのでしょうか?成分間のバランスが美味さに効いている可
> 能性があるから、だめなのかなぁ?
「硬度の低い水は癖がないが、高くなると人によってはおいしいと感じる人とそ
うでない人がいる」らしいですね。硬度の中でも「カルシウムに比べてマグネシ
ウムの多い水は苦みを増す」とも。
このほか水温は、「体温に比較して20〜25度低いとき、生理的に最もおいし
く感じるといわれる」らしいですから、ぬるい名水と冷やした(美味しくないと
評判のところの)水道水では水道水をおいしいとも感じるでしょうね。
ちなみに、WHOの飲料水水質ガイドラインなどでは味の感知濃度限界から設定
された無機物濃度の基準値もあるようです。
輸入品のミネラルウォーターは結構硬度が高かったりしますから、比較対照には
なるでしょうね。
そういえば以前、薄い塩酸や硫酸などの化学物質で味覚の試験をしたことがあり
ます。苦いとか、渋いとか。100人に一人位味を感じない物質もあるとかで、
なかなか面白かったのですが、味わった当時はいい気分じゃなかったです。
ではまた。
<船石>
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