[BlueSky: 516] 美味い水の条件 Re:407 ,406 小学生に環境問題を


[From] Ken Goto [Date] Fri, 20 Aug 1999 02:20:07 +0900

喜多さん、多田さん,玉奥さん、青空MLの皆さん、
                     後藤@帯畜大です。  

喜多さん【407】:
> どの辺りからの文章を引用すべきか迷いましたが,少し割愛させて頂きました。
引用って、難しいですね。できるだけ短く、しかし、短すぎて意味不明
にならない程度に。ま、難しい。で、喜多さんが引用して下さった部分
の中で、大幅にカットして↓のようにしてみました。

・・・多分、引用部分は、大抵の人は最初からは読まない。メール本文
を読んで、意味が通じなかったら、はじめて読む、という感じで
しょうか?僕は、そう読んでます。

後藤【406】:
> 授業導入としては、全国各地の水を取り寄せる、なんてどうでしょうか?
> 「君は違いの分かる男(女)になれるか?! 多田試験紙で試してみよう!」
>
> 中略
>
> ・・・こどもは、高校卒業するまで、(例えば)残留塩素を測定する試験紙を多
> 田先生の「開発した」試験紙に違いない、と信じているものです。(試験
> 紙の入った箱を自作のものに置き換えておく)。嘘も方便。で、社会に出
> た後、誰かとその話になった時、、、その子は、え〜〜〜〜〜っ!?と赤
> っ恥をかくこと請け合いです。こうなると、もう、一生の思い出となって、、、
> いやぁ・・・楽しかったな、ということになる「筈」。

だいたい、最初の二行で、一応、テーマは分かるから、中略以降もカッ
トできなくはないです。ここで残したのは、僕の小学生教育に対する
「熱い思い」が語られているからです。

「思想教育」のような恐い「嘘」ではなく、↑のような「嘘」なら愛嬌
があるために、騙されたことが恨みにはならず、むしろ嬉しさになる。
そういうことを小学校でやって欲しい、と。

喜多さん【407】:
> 私は「水質」の専門家が,調べてもなかなか判らない「水」の成分などを,やはり学
> 校の先生と「小学生達」が,単に「美味しさ」だけを「比較」し,リトマス試験紙的
> な物だけで,「先生すごーい」では,やはりちょっと危険なのではと思うのですが?

まぁ、確かに「美味しさ」を検分する「試験紙」など、まだ、実在しな
いでしょう。

後藤【406】:
>    ただ、このセクション冒頭にあるようなテーマが成立するためには、美味
>    い水に感応する試験紙が必要です。
>
>       う〜ん、製薬会社で開発すると売れるかも?

、とあるように、「試験紙」の部分は、まぁ、僕の「願望」「空想」です。
「試験紙」があれば楽しい授業ができるだろうな、と。

もちろん、山林から流れ出たさまざまな成分が「水の美味しさ」を構成
していると思います。純水(全く不純物なしの水)は、大阪の水よりは
美味いですが、普通の水に比べれば、まずいです。

玉奥さん、水の美味さについて何かご存知ありませんか?

美味しい水でも「有害な物質」が混入している危険性は、おっしゃる通
り、確かにありますね。このこと、【406】のときは全く想定してい
ませんでした。横須賀、京都、大阪、名古屋、帯広の「普通の水」を想
定していましたので。

ただ、美味さの識別には、個人差は余りないと思います。
例えば、大阪の水と名古屋の水とで、逆転した評価をする子供は出ない
のではなかろうか、というのが僕の予想です。しかし、「試験紙」に結
び付けられないのは残念ですね。

でも、残留塩素試験紙(または液)みたいなものはあるんでしょう?
例えば、↓。

中澤さん【403】:
> 実は学生実習で水道水の測定をやっているのですが(テキストは下記URL),
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/labometh.htm
> 残留塩素は,簡易キットでも結構ちゃんと測れます。
残留塩素が多いほど不味く感じると思いますが、少ないことは美味さの
必要条件ではあっても十分条件ではないですね。

硬度(同仁化学で測定キットが売られている)が高いほど美味い、とい
うことはあるのでしょうか?成分間のバランスが美味さに効いている可
能性があるから、だめなのかなぁ?

喜多さん【407】:
> 疑えばメーカーで種々に売られている「自然水」なるものも,どの辺りまでテストさ
> れているものやら。やはり「先生」と「生徒」がそれこそ,全国各地の「水」を少な
> それに輸送途中で腐敗する事もあると思うのですが。
これは、凍結するか、冷蔵にして、クール宅急便で。

> まあ,「水の透明度」とか「含有物質」等を顕微鏡で比較する位では駄目でしょうか
僕が想定してたのは、普通の水道水とか井戸水ね。だから、全部、透明
です!

いずれにせよ、水の美味さの「成分的要因」が未知であるとすると、と
ても難しい課題ではありますね。ただ、これは、「美味さ試験紙」に展
開するから「難しい」わけで、【406】にもヒントとして述べたよう
に、他の展開も十分にありうる、と思います。

また、もちろん、「水の美味さ」に拘っているわけではないですが、
「水質検査」という有害成分を検出する「暗いイメージ」のプロセスを、
「美味さ」という「明るいイメージ」のプロセスを背景にして授業展開
できたらなという、まぁ、僕の小学生教育の理念の「空想的」具体化で
あったわけです。


後藤 健
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