[BlueSky: 5155] Re:5150 新聞紙のインクについて


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Tue, 03 Jun 2003 15:46:21 +0900

井上さん、こんにちは、葛貫です。

「インク、内分泌攪乱物質」を検索用語として、調べてみました。

ざっと見て、関係あるかな、と思った範囲のはなしなのですが、
以前、インクにはPCB【ポリ塩化ビフェニール:内分泌撹乱物質
(環境ホルモン)】が含まれていたようです。

PCBは、1968 年のカネミ油症事件が契機となり、その強い
催奇形性等の毒性のため、日本は1972 年に、アメリカでは
1976 年に製造が禁止されているそうです。

「新聞紙のインクが健康上問題がある」というのは、実際、新聞の
インクに接する機会が多いインク製造業や、印刷業関係の方にインク
が原因となった健康被害が認められたのか、カネミ油事件でPCBが
人の健康に悪影響を与えるということが明らかになり、それじゃ、
PCBが入っているので新聞紙のインクも健康上問題があるんじゃ
ない、という話になったのか、私にはわからないのですが、どうな
のでしょう?

PCBについては、安井至さんの「市民のための環境学ガイド」
というサイト http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/ の中の
「メディア・学者の無知が生む恫喝」
http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/PCBDeath.htm
に詳しく書かれていました。
刺激的なお題(^^;。

青酸やフグ毒のように短時間でその毒性が明らかになる物質とは
違い、慢性毒性を示す物質は、厄介ですね。

PCB等については、成人個体に対する影響と、例えば妊娠初期等、
ホルモンが胎児の発生に影響を及ぼす可能性がある時期や、成長期
の子供に対する影響は、別々に評価しなくてはまずいのでしょうね。
私の孫になるであろう卵子のもとは、娘が私のお腹にいる間に、
もうつくられたのだと思うと、ちょっと怖いです。


そうそう、紙関係では、「身近な紙製品から環境ホルモン溶出の恐れ
 大阪市環境研 」
http://www.asahi.com/science/update/0507/001.html
というニュースを5月初旬に見かけました。

あまり神経質になることもないのかもしれませんが、問題になって
いる物質の多くは、どちらかというと水に溶けにくく、油に溶けや
すいものなので、それと知ってしまったら、揚げ物関係で使われる
のは、何か嫌ですね(^^;。
再生紙の製造方法、用途について見直されることになるのでしょう。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。