[BlueSky: 5154] 人間活動の脅威、最大級 鹿児島、沖縄のさんご礁


[From] "Yamaguchi" [Date] Tue, 3 Jun 2003 13:09:25 +0900

葛貫さん、

自己責任の件は、筋は正しいのでしょうが、行政が逃げ腰で
中途半端な体制のまま放り出すようであれば混乱しますね。

> あ、そうだ、別の話になってしまうのですが、
> 「人間活動の脅威、最大級 鹿児島、沖縄のさんご礁」
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030602-00000016-kyodo-soci
> という記事を見かけました。
>
> 陸上からの流入物が原因となると、サンゴがいる海だけではなく、
> その海域に流入する河川の周辺の地域も含めて検討しなければなら
> ない、大変ですね。

なんだか今更海外の研究者に周知の事実を言われるとしらけますね。
既存データをまとめただけのお話です。

関連して気になるのは、フロリダ周辺のサンゴ礁でセラチア菌が
サンゴの1種の流行病の病原体となって、大量死滅が進んでいる
ことです。人間が出した排水が直接の汚染源であるらしいので、
同じことが沖縄や奄美で起こっても不思議ではありません。

ところが、大西洋のサンゴ礁のニュース、しかも科学ニュースは
日本ではほとんど報道されていません。陸上から出ている汚染
でサンゴ類の大量死滅が起こっていることが具体的に突き止め
られたのは大変重要な成果だったと思います。沖縄のマスコミは
このニュースをまったく気にしていなかったようです。鹿児島の
新聞は小さく報道していましたが。

一昨日、北部の干潟を調べてきましたが、その場所は陸からの
影響がまだ深刻化していませんので、砂中の動物が種類も量も
とても豊かで、しかも南部の海岸の埋立てで消えてしまった
巻貝の一種が出てきてほっとしました。地域絶滅を免れていた
のです(この貝は消えたと思っていました)。それに較べて、
近場の沿岸でサトウキビ畑に囲まれた干潟の砂の中には
驚くほど何もいません。バクテリアの原始の世界に戻った
のではないかと思われるくらい、いるべき動物たちがいません。
そこではほんの10数年前に貝がザクザクと掘れていたのです。

山口


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