葛貫さん、土田さん、みなさん、おはようございます。
香港の鈴木です。
> いろいろな国のヒトをサンプルにしてSARSの感染試験を行うことは
> できないし,生活環境,治療体制が異なるので,このような統計
> データが,今の時点で実際にとれているのか,どの程度確かなもの
> なのか,わからないと思います(^^;。
WHOのデータだけで3月20日から統計を取っているのですが、
結果は下記の通りです。中華系国家以外の患者数のうち、中華系住民
の数は、私の親戚や知り合いに訊いて作成しました。概略ですが、
そうそう間違った数字ではないと思います。
WHOの発表は、Suspectから確定まで、各国の統計を集計している
だけですので、この数字を絶対値としては使えませんが、傾向としては
捉えられるのではないかと考えます。さらに、中国の場合、SARS
患者の数は、意図的・意図的でないにしろ少なめのようですので、
95%という数字は控えめかもしれませんね。
01.7,919名 − 全世界のSARS患者数
02.5,248名 − 中国のSARS患者数
03.1,718名 − 香港のSARS患者数
04. 206名 − シンガポールのSARS患者数
05. 383名 − 台湾のSARS患者数
☆06.7,555名 − 中華系国家2〜5の患者数合計
☆07. 95% − 中華系国家の患者数の割合
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08. 364名 − 中華系国家以外の患者数
09. 153名 − 8の内、中華系住民の患者数
☆10.7,708名 − 全世界の中華系住民の患者数
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☆11. 211名 − 全世界の中華系以外の患者数
☆12. 97% − 全世界の中華系住民の患者割合
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16.1、000万人 − 中国への外国人渡航者数
☆17. 300万人 − 中国への日本人渡航者数
☆18. 0名 − 日本のSARS患者数
☆19. 150万人 − 中国への韓国人渡航者数
☆20. 3名 − 韓国のSARS患者数
☆21. 100万人 − 中国への台湾人渡航者数
☆22. 383名 − 台湾のSARS患者数
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23. 800万人 − 香港の全人口
03.1,718名 − 香港のSARS患者数
☆24. 約3万人 − 香港の日本人人口
☆25. 0名 − 香港の日本人SARS患者
☆26. 約5万人 − 香港のインド系住民人口
☆27. 0名 − 香港のインド系住民SARS患者
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28.1,110万人 − 北京市の全人口
03.2,337名 − 北京市のSARS患者数
☆28. 約3万人 − 北京市の日本人人口
☆29. 0名 − 北京市の日本人SARS患者
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30. 400万人 − シンガポールの全人口
04. 206名 − シンガポールのSARS患者数
☆31. 約3万人 − シンガポールの日本人人口
☆32. 0名 − シンガポールの日本人SARS患者
☆33. 約40万人 − シンガポールのインド系住民人口
☆34. 0名 − シンガポールのインド系住民
のSARS患者
(以上作成:鈴木、5月19日)
*中華系国家以外の中華系住民の患者数は鈴木個人で
調査したものです。
例えば、ニュージーランドの患者数は1名ですが、
これは香港からの中華系移住者で、項目08に算入し、
項目11から除外しました。カナダなどの国々の患者数
のうち中華系移住者も同様に計算しました。
以下の情報ありがとうございます。時間がある時読んで理解に努めよ
うかと思います。む、むずかしい。
> SARSと蛋白質というと,最近下記のような記事を見かけました。
> 「日本SGI、治療薬開発に向け、北里大とSARSのタンパク質立体構
> 造を予測」
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030513-00000098-myc-sci
> ・・・前略
> 構造予測には、ホモロジーモデリング法にもとづき梅山教授が開発
> した技術を使った立体構造予測ソフトウェア「PDFAMS Pro」「PDF
> AMS Ligand」が用いられた。研究グループは、このソフトウェアを
> 用い、米疾病対策センター(CDC)などから公表されたSARSウイルス
> のゲノム配列をもとにして、ウイルスの自己増殖性に関係する酵素
> タンパク質「Proteinase」「RNA Polymerase」「Helicase」の立体
> 構造を予測したという。ホモロジーモデリング法は、タンパク質の
> 3次元構造を1次元配列(今回の場合はSARSウイルスのゲノム配列)か
> ら推測する技術。現時点では、SARSの治療薬は世に出ていないが、
> 今回、SARSウイルスの中で人体に影響を与えるとされる3つの酵素
> タンパク質の立体構造が予測されたことで、この3つをいわば狙い
> 打ちした新薬の開発が行える。
> 「インシリコサイエンス」のサイト http://www.pd-fams.com/
> にもう少し詳しい説明が載っていました。
> 一塩基多型等,感染者個人や系統ごとの遺伝子の微妙な違いが,
> SARSウイルスの自己増殖に関係する酵素蛋白質の生成過程や機能に
> 影響を与える可能性があるかもしれないと思いました。
香港 鈴木
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