[BlueSky: 4989] 詳細な事実と大まかな事実


[From] Nobuya Tsuchida [Date] Sun, 23 Mar 2003 23:00:32 +0900

小宮さん鈴木さん                        土田です
 人類に未来がないという事はありません。日本にも未来が無いという事はあり
ません。その未来が明るいか暗いかは別として。
 未来が良いか悪いかは別として、我々に出来る事は何かを考える事が重要で
す。鈴木さんが仰るのは日本が俗に言うところの「敵国条項」から外れる事はな
いであろうという事を指しているのだと思いますが、小宮さんの話に対する議論
の持ち出し方として的確かどうかは今一度考えて欲しいと思います。
 全般的にこのMLで交わされる意見を見ていると、言葉や用語の間違いを指摘し
合う傾向がある様に見えます。
 知らない事、不正確な事はその事実を事実として修正した上で、当人が何を言
いたいのかに照らした上で、考え方に対して自分の考え方をぶつける様にしない
と、議論が揚足取りの様になってしまいかねないと思います。
 環境自由大学、即ち知らない事は習う場所でもある事はお互い考えて発言する
様にしませんか。
 たまたま表題にお二人の名前を挙げましたが、これはお二人だけの問題ではな
く、私も含めて考えるべき事ではあるのです。
 ちなみに、昨今のイラクに関する議論ですが、我々が知りうる情報はかなり限
定的でどこかのフィルターを通したものが殆どであるという事を忘れないで欲し
いと思います。
 フセインは独裁者であり、ブッシュも又そうであるという議論が主体であろう
と思いますが、フランスやドイツの反戦も単なる綺麗事とは決して言えません。
 私は非戦論者ではありますが、9.11がなかったらどうなっていたかという事が
今一つ見えない為に、結論を持てないでいます。しかし、残念ながら百歩譲って
もフセインは許せそうにありませんし、砂嵐の季節に入り、長期の布陣に備える
という負担をアメリカに負わせるという姿勢は、フランスという国のしたたかさ
が見え見えで、あまり好意は持てません。直情的で強圧的だという点はあるもの
の、将来生物化学兵器の恐怖に怯え続ける事に絶えられないという側面も理解で
きない訳ではありません。
 北朝鮮からの帰国者達の問題もあります。
 残念ながら、全てを解決する決め手は無いと言わざるを得ません。私が思うに
今最も苦渋に満ちた決断を迫られているのは小泉首相その人であろうと思います
し、現政府であろうと思います。
 もう一つ、どんな独裁者であろうとイラク国民はその独裁者を選んでしまった
という事実も忘れてはならない点です。だから選挙は大事なのです。
 又、焦点がボケてしまいましたか?
 香港から意見が来る事、何となくですが嬉しくなりました。私も単純です。
 尚、残った人達には気の毒ですが、彼らはフセインに利用されるだけになる可
能性が極めて高く、事実盾としてかの国に行った人達の中で帰国の道を選んだ人
がいると聞き及んでいます。日本で反戦の雄叫びを挙げることは、一つの主張で
あり尊重されるべきですが、人間の盾とは命を武器とした一つの戦闘的な側面で
もありますので、利用される可能性の方が高くなりやすいと思われます。



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