[BlueSky: 4987] Re:4986 対イラク武力行使


[From] "yuichiro komiya" [Date] Sun, 23 Mar 2003 22:22:25 +0900

小宮です。
葛貫さん、鈴木さん、国連に関するお話
ありがとうございました。


鈴木さん;
> 大いなる誤解は、

> 小宮さんの言われる
> 「悲惨な戦争を起こさないために国連が生まれた」
> という教わり方とは、ニュアンスが違うと思います。
>
> 「悲惨な戦争を起こ(した日独伊枢軸国が再度世界戦争を起こ
> さない)ために国連が生まれた」
>
> ということです。我が日本国は、大日本帝国という元祖「悪の
> 枢軸国」だったことをお忘れなく。

詳しい説明ありがとうございました。
僕は確かに国連に関して思い違いをしていた
ようですね。戦争をなくすために国連ができたのでは
ないというのは、始めて知りました。そうであれば、
確かに国連に多くを期待することはできないのかも
知れません。

> しかし、「アメリカに追従する立場」をとらない立場を議論するの
> を避けてきたのが我が国です。小泉さんから始まったわけでもない。
> 「護憲、護憲」と叫び党の建物にスローガンまで貼っている政党も
> ありますが、米国に追従しないで、では、どうする?という行動指
> 針がない国、それが日本なので、どうしようもないです、としかい
> いようがないでしょう?
> 何か行動指針があるのでしょうか?まさか、日本国憲法に従い、不
> 戦、軍隊を持たない、などといっても、世界が納得してくれません
> よね?それだけのスローガンでは、安全保障上どう行動するのです
> か?と他国に尋ねられたときに答えられないでしょう?

これは、憲法に従い、不戦、軍隊を持たないでなにか問題があるの
でしょうか?少なくとも日本が核を持ったり、憲法改正して他国に
攻め込むことも認めるようになるほうが、今のままよりもはるかに
危険な状況になると思うんですが。

それと、今回のイラクの件に関してですが、日米安保が
あるのは分かりますが、それでもアメリカの意見を不支持
といったり、少なくとも、国連決議を待つようにアメリカを
説得したりすることはできなかったのかなあと思います。
なんでもアメリカのいうことにYESと言わなければいけない
というわけではないと思うのですが…。もちろん小泉首相が
本心からあのように思っていたのなら別ですが。

> > 北朝鮮は武力行使して、早めにつぶしておかないと
> > 危険だ、という意見もあるようですが、これはまったく
> > 間違っていると思います。危険というだけで攻撃できる
> > のなら、今回のイラクとまったく同じです。我々は少なくとも
> > 相手が戦争してこない限りは、戦争するべきではない
> > のです。相手を追い詰めたら、相手は非常手段をとらざる
> > をえないでしょう。危険を防ぐつもりで戦争をするのは、
> > まったくばかげた考えです。
>
> しかし、ABC包囲網への危機感から「危険を防ぐつもりで戦争
> を」した国がありましたよね?真珠湾攻撃とか。人のことはいえ
> ません。米国は60年前も「大日本帝国を追い詰めたら、相手は
> 非常手段をとらざるをえない」という状況で、太平洋戦争の火ぶ
> たが切られた、切らされたわけで、歴史は繰り返す、なのではな
> いですか?

これは確かにおっしゃる通りなんですが、昔と今とは状況が
違うと思うのですが。今はアメリカは超大国で、核も、その他の
兵器も、世界をほろぼすくらいの量を持っているわけです。
本気で戦争を仕掛ける国なんて、(アメリカ側から追い詰めない
限り)ありませんよ。日本に対しても、軍隊を持たない限りは
攻撃してくる国なんてないと思うのですが。それに、危険を
防ぐつもりで戦争するのならば、北朝鮮も、イランやその他
中東の国々もかたっぱしから攻撃して親米の政権に変えて
いかなければならないのではないですか?今は、兵器よりも
経済の結びつきと国際協調で平和を維持していくのが
当然と思っていたのですが。兵器はあくまでも抑止効果
として使って。

> 人間性に希望はないと考えます。日本は、パワーバランスゲーム
> を再度開始すべきで、力無くしては、高邁な理想も志も実現でき
> ない、というのが悲しいことに現実のようですね。

うーん…そうなんでしょうか。これだけ科学文明が進んで、
動物や人間の性質も遺伝子レベルで解明されようとしている
時代に、人間の本能的なものを抑えて、国際協調をすすめて
いくということは絵空事なんでしょうか…。確かに本能的に
みれば人間性というのは弱肉強食なんでしょうが、それを
知性で乗り越えることができると、僕は数週間前までは
思っていたんですけどね。でも、最近はあまり自信がない
ですが。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。