[BlueSky: 4881] Re 貝類資源


[From] Nobuya Tsuchida [Date] Thu, 20 Feb 2003 10:32:11 +0900

山口殿            土田です。

 広松伝(ひろまつつたえと読む様です)氏の話を少ししましたが、島原の水環
境科学研究所の方に雑誌「機」の投稿をFAXで頂いて拝見したのが最初です。
 水環境科学研究所の方の話ですが、最初は諫早湾潮止堤防を疑ったそうです
が、次第にそれだけではないと思う様になったそうです。
 広松氏は有明海の問題を複合的な原因によるものとお考えでした。海苔養殖の
際の酸処理や生活廃水、肥料の海中散布等を主に疑っておられた様です。
 有明海に関しては、三井三池炭坑との関連も指摘しておられましたが、私は砂
の問題も大きいと考えました。ダムによる砂のせき止めが海の環境をかなり害し
ていると思うのです。
 但し、これを以って田中長野県知事の様に「コンクリートのダムは要らない」
とは思いません。
 コンクリートがいけないならば、即刻長野県庁を壊し、木造に造りかえるので
しょうか。
 ダムは、というより水力発電は極めてクリーンな発電方法です。ダムの構造を
変えることで砂を止めない工夫を行う事を考える事の方が将来の為には良いと思
います。
 広松氏の指摘ですが、海苔の色落ちに伴って海苔養殖が一頓挫した際には貝の
身が大きくなったと言います。海苔の養殖と貝の育成が相反する側面を持つとい
う事なのか、どちらも成り立たせる方法があるのかは良く分かりませんが、元猟
師の方の指摘では、有明海の場合は採り過ぎだという事です。
 確かに適正な収穫量を算定する事は重要です。
 生活廃水に関しては琵琶湖周辺では改善に成功したと聞いた事があります。
 いずれにせよ、貝が極めて敏感な生き物であろうという事は容易に想像出来る
事で、これが生態系の指標として重要なのかも知れないという認識を新たにしま
した。
 有明海に関して国は本年度中に対策を取り纏め100億円以上の巨費を投じるそ
うですが、恐らくまともな策は出てこないだろうと一人思っています。
昨日から体調不良で、昨日は殆ど一日中寝床の中でした。やっと本日動ける様に
なりましたが、未だ頭は割れる様な痛みです。
 その所為にする事は出来ませんが、文章に矛盾があればお詫びします。
 私にはデータや詳細な知識がありませんが、少ない情報を活かすという点では
ある程度の自信は持っています。貴重なお話をありがとうございました。ここで
の話が実際に活かされたらどれほど良いかと思います。
 圧力団体の様になってはいけないと思いますが、きちんとした提言をする方法
も考えた方が良いのではないかと思えますが、方法論がうまく見つかりません。
これも厄介な社会的側面です。




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