荻野さん、
> で、卒業生のどれくらいが今農業をしているのでしょうか。
> そして、それはどんな農業でしょう。
東京のど真ん中の私立学校でしたから、同窓名簿を見ても、
当然ながら農業に直接従事している者は見られません。
将来、自分が社会的に政治経済や教育研究活動をリードする
立場に進みたいと思っている生徒たちの基礎を形作るような
学校であればこそ、刷り込み体験が一層必要かも知れません。
農作業の体験は、自分が大学で農学部に進む時に、心理的な
抵抗感を消してくれていたのだと感じています。
生産活動の一端に触れる経験がなければ、それをさげすむ
ような風潮(これは都会で暮らす人たちに根強くあると思われ
ます)から、農林水産業を蔑視あるいは軽視してしまう社会に
皆が埋没するだけになるでしょう。
農業や水産業の人材育成を専門的に担うはずの高等学校の
多くが希望者が無くて定員割れしていると思います。そして、
悪く言えば、一般高校に進学できない落ちこぼれ生徒の収容
場所のような姿にさえなっているのも現状ではありませんか。
学校の名前に水産が付いていると生徒がこないという発想で
名称を変えたと思われる学校が地元にあります。
Masashi Yamaguchi
Faculty of Science
Univ. of the Ryukyus
Nishihara, Okinawa
903-0213 JAPAN
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