[BlueSky: 4836] Re:4833 食糧危機


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Tue, 04 Feb 2003 16:58:43 +0900

葛貫です。

森本さんwrote:
> 私としては、失業対策として農業を位置付けることは
> できないか?というところに関心があります。
> 不況⇒失業⇒農業 という流れが作れれば
> 持続可能な社会を作る上で
> 不況はまさしくチャンスだと思います。

不況⇒失業⇒農業という流れを作るといっても、農業に就業するに
は土地が必要で、農地って私有地なんじゃない? 素人がいきなり
売り物になる作物を作れるのかな。それなりに指導・サポートする
システムがなければ無理だろうな。それらを確保するための資金は、
どこからどうやって捻出するんだろう。そういえば、林業では「緑
の雇用事業」というものがあったな・・・と思い出し、緑の雇用事業、
農林水産省、厚生労働省という語で検索をかけてみました。

第12回地方分権改革推進会議小委員会議事要録(詳細版)
http://www8.cao.go.jp/bunken/h14/012iinkai/gijiroku.html
という内閣府に設置された委員会の議事録、特にEUと日本の農政の
比較が面白かったです。

国内の第一次産業の振興に税金を投入させるためには、農業や森林
が持つ地球環境、人間生活に関わる多面的機能を評価し、それを
まもるために投資しようよ、という方向へ話を持ってゆき、説得す
ることになるんだろうな、と思いました。

公の力に頼らず、草の根的な働きで、不況⇒失業⇒農業の流れをつ
くり出すという方法もあるのでしょうけれど・・・。

今晩22:00からNHK教育テレビのETV2003で「EU・21世紀の農村再生
 失業者を救う農村、国土を守る若夫婦」という番組が放送される
ようです。タイムリーな話ですね(^^)。
どのような切り口で物語られるか、楽しみです。


山口さんwrote:
> 農業や水産業の人材育成を専門的に担うはずの高等学校の
> 多くが希望者が無くて定員割れしていると思います。

今日、神奈川県の公立高校への出願状況が新聞に載りました。
全日制の平均倍率が1.62倍であったのに対し、農業科の食品科学、
畜産科学、園芸科学、環境土木の倍率は、それを超ており、定員割
れしているところはありませんでした。水産科は、水産工学科が
0.76倍と定員を割っていましたが、漁業生産学科は2.25倍でした。

中学校で行われた説明会で聞いた話では、農家・漁家の後継者だけ
ではなく、現場に伝を持たぬサラリーマン家庭のお子さんが農業科、
水産科への進学を希望する場合も多いようです。

# 普通科高校に対する専門学科高校の割合は都道府県によって違い、
 神奈川県を例にひくことが適切かどうかわかりませんが。


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