安藤/へちまやさん 水崎@岐阜さん みなさん
須賀です。
レンゲの害虫として問題になってるアルファルファタコゾウムシについて、
日本生態学会編/村上興正・鷲谷いづみ監修『外来種ハンドブック』
(地人書館、2002年)に末永博さん(鹿児島県農業試験場大隈支場)
がお書きになったものをよみました。
「本種は1982年に福岡県と沖縄県で発見され、その後分布を拡大し、
現在、岐阜県以西の26府県と東京都に発生している。」
とあります。
もともとレンゲそのものが日本では西南部を中心に(みつ源としては)
利用されてきた作物のようですから、かなりの広がり方ですね。
防除対策としては、水崎さんがあげておられる天敵農薬(寄生蜂、微生物)
を末永さんもあげておられます。もうひとつあげておられるのは、耕種的
な方法です。
「耕種的な方法としては、播種を遅らせること(11月中旬〜12月上旬)が
成虫の侵入量を減らし、被害軽減に有効である。」
これは、成虫が夏眠したあと、11月ごろからレンゲなどのマメ科植物に
飛来して、12月から5月上旬まで産卵を続ける習性をもっているための
ようです。
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須賀 丈(すかたけし)
長野県自然保護研究所
電話026-239-1031
Fax026-239-2929
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