[BlueSky: 4792] Re:4789 施肥の水圏への影響 


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 29 Jan 2003 11:36:54 +0900

こんにちは、葛貫です。

山口さんwrote:
> ついでに水田から肥料由来の硝酸性窒素がどのくらい外に流れて出て
> いるのか、情報の手がかりはどこかにありますか。

読み流して返送してしまうので、手元に資料がないのですが、各地
の水産試験場で、土地利用状態が河川の水質へ与える影響を調べる
ためモニタリングをしています。
水田にどれだけ施肥されているかという資料とあわせないと、上記
の質問の答えにはなりませんが(^^;。

具体的に文献をあげることができないのですが、水田では、代かき
時に短期集中的に発生する懸濁態負荷物質が河川の水質や河川に住
む魚の再生産に与える影響が問題にされることがありますが、どち
らかというと、畑地、放牧用の草地、果樹園等に比べると、溶存態
窒素を水から除く「干潟」的な役割を果たしているような印象があ
るのですが、どうなんでしょう?

「旧農水省農業環境技術研究所の水質管理科を中心に土壌管理科及
び肥料動態科の一部を取り込んで組織された」という独立行政法人
の農業環境技術研究所の化学環境部 栄養塩類研究グループが、
「一筆の水田・畑から日本中の代表的な流域における硝酸性窒素
や燐酸等栄養塩類の動態や流出過程の解明、さらにそれらの環境に
対する影響を評価し、適切な管理指針を策定する。」という課題に
取り組んでいるようです。

 農業環境技術研究所のサイト:http://ss.niaes.affrc.go.jp/



施肥による環境への負荷を低減するために、肥料成分が溶出してか
ら作物に吸収されるまでの時間的なズレを少なくする研究もなされ
ているようです。

邑瀬さんも、「土壌中における屑繭の窒素無機化特性および緩効性
肥料としての利用に関する研究」という論文を発表していらっしゃ
いましたよね(^^)。

中央農業総合研究センターhttp://narc.naro.affrc.go.jp/ の
最新の環境保全型農業技術の紹介
http://narc.naro.affrc.go.jp/kenkyukan/dojyo.htm にいろいろ
な研究例が紹介されていました。

レンゲの緑肥も緩効性肥料なのでしょうね。

的を射ていない周辺情報ですがご参考まで。


【4791】安藤さんwrote:
> 安藤/へちまやと申します。みなさん、こんにちは。
はじめまして。
メールマガジン「水処理倶楽部通信」、拝読しております。


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