須賀さん、おはようございます。
> 環境行政は、行政のなかでひとも予算もすくなく、力がなさすぎる
> のではないでしょうか?
現在の状況を変えるためには、環境教育と一般啓蒙が大切であると思います。
流れを大きく変えてゆくためには正攻法しかないでしょう。環境問題が速攻で
エコビジネスに化ける国ですから、底辺からの広い意識改革が必要でしょう。
理想を言っても即効性はありませんが、学校でどのくらい環境教育に時間や
エネルギーが投入されているものか?大学でも教養としての環境教育について
たいしたことはやっていませんから、全体的な問題でしょうか。専門家の養成
についても、環境を(自然科学と社会科学を合わせて)総合的にに考えるような
講座はあまり聞きません。学校で大学受験体制(入学が目的化)を組んで、
理系・文系などと早い段階で交通整理してしまう事は将来的に深刻な問題です。
大学の自然科学の分野では、狭い専門分野に突っ走ることはあっても、現実
の世界を探求するようなソフトなものはサイエンスから仲間はずれされる傾向
が感じられます。生態学は学問ではない、というようなニュアンスで物申される
偉い方々がいるようです。また、文系の出身者で政治・社会、そしてマスコミを
動かしている人々に科学音痴が大勢を占めているようなのが、日本の環境行政
の後進性のベースとなっているでしょう。啓蒙というのも、情報の受けてに基礎
知識があって、はじめて可能になります。
個々の環境行政担当者を責めるのは酷ですが、行政組織として機能していない
場合は、尻を叩いて鼓舞するような批判は必要でしょう。
山口正士
903-0213 沖縄県中頭郡西原町千原1
琉球大学理学部海洋自然科学科
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。