[BlueSky: 471] 日本の軍隊


[From] 栗原 智昭 [Date] Tue, 17 Aug 1999 06:20:01 +0900

BlueSkyのみなさま

栗原@福岡です。ちょっと忙しくて真面目に読んでなかったら、すっかり戦
争・平和論議に盛り上がってますね。環境問題だけではないんですね、ここ
は。

ペースが速すぎて、うまく話をつなげることができませんので、独り言です。


僕は福岡県の春日市というところで育ちました。ここには戦後間もなくは米軍
基地、現在はその跡地の一部をつかって、陸自、空自の大きな基地がありま
す。子供の頃から近所に「じえいたいのおじちゃん」が住んでいたし、クラス
にひとりやふたりは自衛隊員の家庭の子供がいました。そんな家庭に育った友
人のひとりは高校を出ると、陸自に入隊しました。いまも、どこかで自衛官を
しているのかな?


僕にとって、自衛隊は子供のころから身近な存在でしたので、別にそれがいや
だとかは思いません。
でも、同時にそれが明かに日本の軍隊であることも知っているつもりです。
ま、「軍隊」というものにどういう定義を与えるかによるのかもしれません
が、敵の軍事的侵略に対抗することを目的とした武装集団が「軍隊」でなくて
なんなのでしょう。
規模とか、役割とか、装備の良し悪しの違いがあるのはどこの国だって言える
ことだし、名前も各国いろいろ好きにつけるものです。中国は「人民解放
軍」、米国はArmy, Navy, Airforce, Marine…でしたっけ?日本が自国の軍隊
に「自衛隊」という名前を与えていることは、別におかしい事でも何でもな
い。

だから、僕の中では「日本にはすでに軍隊が存在している」というのは自明の
ことで「自衛隊は自衛隊であって、軍隊ではない」なんて政治家が言ったとこ
ろで、そんな言葉は空しいだけ。ましてそれで、憲法問題に答えたなんてちゃ
んちゃらおかしい。

自衛隊は軍隊です。こんな、子供にだってわかる事実を、積極的または消極的
にウヤムヤにしてきた大人たちがいる。

それと、僕たちは社会科の授業で習いました。「憲法はその国の一番基本にな
る法律です」と。
憲法が、その国の基本中の基本なら、「解釈論議」なんてありえないはず。そ
の意味は、その条文が書かれた理念に基づき、一義定義に定義されているは
ず。そんな子供が学校で習うことさえ理解していない大人たちがいる。


そしていくら大人同士で自衛隊を批判したって、水害が起こった時、地震が起
こった時、大事故が起こった時に助けに来てくれた人たちが誰だったか、子供
たちは知っている。勝手に入ってきた正体不明のボートや戦闘機を追っ払って
くれたのが誰なのか、子供たちは知っている。

子供たちが知らない、あるいは気づいていないとすれば、それがゲームではな
いんだってことかな。


それでも子供たちは確かに知っています。大人たちはウソつきだってことを。


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栗原智昭 <tomo.kurihara@nifty.ne.jp> 福岡県春日市
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<<写真出展!>>第4回世界自然・野生生物映像祭
8月19日〜22日 富山市市民プラザ
 http://www.naturechannel.org
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