[BlueSky: 4693] Re:4692 山と野外科学


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Sat, 30 Nov 2002 11:00:41 +0900

山口さん、はじめまして、葛貫です。

Masashi Yamaguchiさんwrote:
> それまで、だるそうに死んだような目をしていた学生が
> 数名混ざっていましたが(沖縄の自然にあこがれて来た学生は
> 目が死んでいませんが、高校の政策で押し込まれてきた不本意
> 入学者がかなり来ます)、貝を砂の中から見つけ出すと、まるで
> 死人が生き返ったように元気になり貝堀りに夢中になっていました。

野や山や海で「遊んだ」体験が下地になく、頭の判断で来た人は、
こういう体験で生き返るのかもしれませんね(^^)。
遊んで、その場が好きになり、生活の場として利用している人や、
次に遊ぶ人のためにも、その場を良好な状態に保ちたいという、
思いにつながって行たったら素敵だな、と思います。

> 最近海辺の様子に異常が感じられることから
> 陸から海に出てくる環境負荷の問題に目を向けなければならないと
> 考え、そのための勉強をやり直している所です。陸上で起こっている
> ことが良く見えないので、色々教えていただければ幸いです。

最近仕事で「海洋と生物 Vol.24 No.4 2002.8」に目を通しました。

日本では、総降水量の約半分が蒸発し、3割程度が表層を流れ、
あとは地下水を涵養したり、より深い地下に浸透するそうです。
地表の様々な物質を溶かし込み、地下水や地下深部へ浸透した水は、
地形や地質の影響を受け、あるタイムラグをもって海洋へと運ばれ
るそうです。

海のいきものへの陸起源の物質の影響を見るには、目に見える河川
水の他に、より大きなタイムラグを持つと思われる地下水、更に深
層を通って海底へ湧出する海底湧水・それを運ぶ潮の流れ等々も考
え合わせなければならない、ということになるのでしょうか。

上記の本には、そのような研究の最前線が紹介されていました。
参考文献も沢山載っていましたので、何かヒントになるようなもの
があったらと思ってご紹介しました。
 # 釈迦に説法だったら恥ずかしいかも(^^;。

=================================
葛貫由美子
DGCbase : http://www.dgcbase.jp/
=================================


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。