[BlueSky: 4691] Re:4689 山と野外科学


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Fri, 29 Nov 2002 17:49:04 +0900

葛貫です。

Minato Nakazawaさんwrote:
> もっとも,野外科学では教えられることなど限られているので
> 自分でやるしかない部分が多いのですが,人間が決めたことが多い
> 学問分野では,教えられることが多くなるように思いますから,
> 一概には何ともいえませんが。

今日の読売新聞に九州と大阪で開催された「21世紀の創造」という
フォーラムに関する記事が載っていました。

野依良治さんの「科学教育の未来」という基調講演の中に、
「人間は本来、自分を認識して、周囲の環境を認識しながら生きて
いくから、本能として持っているはずだ。ところが、その能力が衰
えつつあるように思えてならない。野生の犬は餌を食べる時、安全
かどうかを確認しながら食べる。ところが、いつも安全なドックフ
ードを与えられている飼犬は、何の疑いもなく食べてしまう。人間
もペットの犬と同じように、学ぶ習慣を失っているのではないか。」
という一節がありました。

これを読んで、[BlueSky:144]を思い出しました。
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/144.html

自己家畜化、自己ペット化が進んでしまうと、意識的に出てゆくよ
うにしないと、既知と未知の「きわ」をうろうろする緊張感、鮮や
かさ、楽しさ(?)を体験する機会が失われ、dullになっていって
しまうように思われました。



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。