[BlueSky: 4688] Re:4687 山と野外科学


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Thu, 28 Nov 2002 10:52:02 +0900

こんにちは、葛貫です。

須賀さんwrote:
> 僕もこれには目をつけていました。「梅棹忠夫」「山」「野外科学」と
> ならぶともう、僕の原点そろいぶみみたいなものです。高校生の
> ときに山岳部に入り、梅棹忠夫さんの本をよみ、それに刺激されて
> 大学で生態学を勉強し、あげくのはてに長野県にきてしまったの
> ですから。

そうだったんですか(^^)。

「・・・前略失礼・・・関西で生まれ育ったわたしは、このような景色を
信州にきてはじめてみました。その光景をみたとき、わたしはこの
ような場所に立つことを、子供の頃からずっとまちのぞんでいたこ
とを思い出したのです。・・・後略失礼・・・」
「コペルニクス的エコ宣言」川辺書林 花と昆虫の進化と共生 p.18

昨年↑を読んだ時、「懐かしい過去・新しい未来」と「新しい過去
・懐かしい未来」の交点という言葉(怪しげな表現(^^; )が
ふと浮かんできて、この人は、この瞬間、十全であったんだろうな、
自然体でいいなと思ったことを思い出しました。

> その時速4キロの味わいの奥には、ネイチャーライティングに
> つながっていくような感性の世界もあるし、生態学・地理学・民族学
> みたいな野外科学の世界もひろがっているわけですよね。

そうですね。

私には子供が4人いるのですが、同じ親が、同じように育てたよう
でも、同じ場に放っておくと、それぞれ、違うものをすくいあげて
くる。それを絵で表現するのが好きな子、言葉にするのが好きな子、
じっと観てためておき、何かの折りにぽろっとだしてくる子、
何故?を繰り返し、やたら数字に置き換えるのが好きな子。
4人の様子をみていると、とても、面白いです。

何かきかれても答えられず、自分で調べて、あとで教えて、という
ことが、多くなってきているのですが、半ば遊びながら、感性の世
界にも、科学の世界にも広がって行く可能性をひめた「土壌」のよ
うなものを豊かにする手伝いができたら、素敵だなと思います。
教員になっていたら、こんな暢気ではいられなかっただろうなとも
思います。おかあさんの役得かも(^^;。


こちらでは、今日この冬初めての霜が降りました。
昨日の強風で、落葉樹の葉は、おおかた散ってしまいました。
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)という暦通り。
これから、落ち葉掃きです。
では。


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