葛貫さん
> 話は変わりますが、今月号の岩波の「科学」は「山の現在」を特集
> しているようです。梅棹忠夫さんが書かれた巻頭言「山と野外科学」
> が、岩波の科学のサイト http://www.iwanami.co.jp/kagaku/ に
> アップされていました。
僕もこれには目をつけていました。「梅棹忠夫」「山」「野外科学」と
ならぶともう、僕の原点そろいぶみみたいなものです。高校生の
ときに山岳部に入り、梅棹忠夫さんの本をよみ、それに刺激されて
大学で生態学を勉強し、あげくのはてに長野県にきてしまったの
ですから。
> 携帯空間に包まれ40km/時以上で走りぬけることにより、風に身を
> さらし4km/時程度で歩くのに比べて、どれほどのものをあじわい
> そこなっているのか。何だか、もったいないなと思いました。
そうですね。
その時速4キロの味わいの奥には、ネイチャーライティングに
つながっていくような感性の世界もあるし、生態学・地理学・民族学
みたいな野外科学の世界もひろがっているわけですよね。
そう考えると、国際山岳年(今年)が「日本文明の将来についても、
かんがえなおすきっかけとなるのではないか」という巻頭言の
梅棹さんの指摘は、本当に示唆にとんでいますね。
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須賀 丈(すかたけし)
長野県自然保護研究所
電話026-239-1031
Fax026-239-2929
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