[BlueSky: 466] Re:449 「平和を守る」方法


[From] suka@nacri.pref.nagano.jp (SUKA, Takeshi) [Date] Mon, 16 Aug 1999 19:10:12 +0900

須賀です。

ゲンゴロウさん、複合生物についてのご返事がおくれてごめんなさい。
ゲンさんと後藤さんの高尚なやりとりを拝見して、わたしにもゲンさん
の広大な宇宙の一端がかいまみえるようになってきました。しかし
その疾走する宇宙はとどまるところを知らず(笑)、ついにわたしは
つぎのことばにでくわしました。

源さん:
> 戦争が起きたときは
> 「目に見える結果でしかない」のではないのでしょうか。。
> 「戦争は平和の中から始まっている」なんです。

> もっというと、
> 「平和なときに戦争の芽は大きく成長していて、
>  目に見える毒の花が咲いたときが戦争」
> で、これでは私、息子のために困るんです。

これはすごいことばですね。

源さん:
> 「平和を守る」という語句を発見!
> その「平和を守る」方法が大切ですよね。
> 日本の「平和を守る」方法は臨国も平和に、その向こうの国も平和にですし、
> 平和を甘受する喜びを味わうことが大切で、
> 他の国の子どもにも味あわせることが大切ですね。

みえない戦争の芽は、一見平和なときにも成長している。これを
どのようにふせぐか。その具体的な実践はどうあるべきかを考え
よう、ということですね?

わたしはこのことを、わたしが[BlueSky 463]で書いたことと
むすびつけて考えてみました。つまり、エネルギー問題や環境
破壊が戦争の(結果だけでなく)原因にもなりうるということ
についてです。

もしそうなら、戦争の芽を大きくしないためには、エネルギー
問題や環境破壊が切迫した緊張をうみだすようになることを
ふせぐこと、つまり環境を保全し持続可能な社会をきずく努力
をすることが、「平和を守る」うえでとても重要になってくる
のではないでしょうか。そしてそのよろこびを他の国の子ども
にも味あわせてあげること、つまり環境を守る努力を国際的に
ひろげていくことが大切だといえるのではないでしょうか。

こういう大きなことばで言ってしまうと、抽象的で(「愛」
にも似て)指のあいだから意味がこぼれおちてしまうような
感じがしますが、でもこのように考えると、わたしにはゲン
さんのことばの意味がよくわかるような気がするのです。

Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp



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