須賀です。
ゲンゴロウさん、複合生物についてのご返事がおくれてごめんなさい。
ゲンさんと後藤さんの高尚なやりとりを拝見して、わたしにもゲンさん
の広大な宇宙の一端がかいまみえるようになってきました。しかし
その疾走する宇宙はとどまるところを知らず(笑)、ついにわたしは
つぎのことばにでくわしました。
源さん:
> 戦争が起きたときは
> 「目に見える結果でしかない」のではないのでしょうか。。
> 「戦争は平和の中から始まっている」なんです。
> もっというと、
> 「平和なときに戦争の芽は大きく成長していて、
> 目に見える毒の花が咲いたときが戦争」
> で、これでは私、息子のために困るんです。
これはすごいことばですね。
源さん:
> 「平和を守る」という語句を発見!
> その「平和を守る」方法が大切ですよね。
> 日本の「平和を守る」方法は臨国も平和に、その向こうの国も平和にですし、
> 平和を甘受する喜びを味わうことが大切で、
> 他の国の子どもにも味あわせることが大切ですね。
みえない戦争の芽は、一見平和なときにも成長している。これを
どのようにふせぐか。その具体的な実践はどうあるべきかを考え
よう、ということですね?
わたしはこのことを、わたしが[BlueSky 463]で書いたことと
むすびつけて考えてみました。つまり、エネルギー問題や環境
破壊が戦争の(結果だけでなく)原因にもなりうるということ
についてです。
もしそうなら、戦争の芽を大きくしないためには、エネルギー
問題や環境破壊が切迫した緊張をうみだすようになることを
ふせぐこと、つまり環境を保全し持続可能な社会をきずく努力
をすることが、「平和を守る」うえでとても重要になってくる
のではないでしょうか。そしてそのよろこびを他の国の子ども
にも味あわせてあげること、つまり環境を守る努力を国際的に
ひろげていくことが大切だといえるのではないでしょうか。
こういう大きなことばで言ってしまうと、抽象的で(「愛」
にも似て)指のあいだから意味がこぼれおちてしまうような
感じがしますが、でもこのように考えると、わたしにはゲン
さんのことばの意味がよくわかるような気がするのです。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。