[BlueSky: 454] はじめまして。敗戦の日に・・・


[From] "nobuko" [Date] Mon, 16 Aug 1999 00:12:02 +0900

はじめまして。茨城県つくば市に住む田村と申します。
ずっとROMでいましたが、敗戦記念日の議論を拝見していて、学生時代日本国憲法
を学んだものとして一言聞いていただきたくなり、はじめて投稿します。

戦争は最も大きな被害をもたらす環境破壊ですので、この地球環境を守っていくた
めには、いちばん避けなければいけないものだと思います。
ですが、戦争を一国の努力のみで避けられる世界情勢ではすでになく、他国のひと
びとと手をつないで知恵を出していかなければ平和は得られません。そういう努力
をしていこうと宣言したのが憲法の前文であり、具体的な方法として挙げられたの
が第9条の戦争放棄と、戦力および交戦権の否認であると考えます。
わが国の憲法の平和主義は、「他人を殺すよりは自ら死んだほうがいい」という消
極的なスタンスというよりは、むしろこの平和主義が存在し世界に広まっていくこ
とで、世界平和の実現も可能になるというきわめて先進的、積極的な考え方ではな
いでしょうか。世界が囚人のジレンマに陥っているときに、「軍拡いち抜けた!」
と宣言するのはその国の安全保証にきわめて有効であると思います。
しかし、とても残念なことに今9条は形骸化し、日本は国際平和実現のイニシアチ
ブをとるどころか、アジアの国々に軍事的脅威さえ与えています。これでは、アジ
アの安全保障を考える仲間に入れてもらえません。
環境のためには急いでお金をつかわなくてはならないところがたくさんあるのに、
軍事費やむしろ環境を破壊するためにお金や資源を投じています。
日本国憲法の平和主義は環境をまもる上でも大きな武器になると私は考えるのです
が・・・

日々、身近にできること」を少しづつやっているつもりですが、この国全体で行わ
れている大きな環境破壊を考えるととてもむなしくなります。その虚しさを元気に
かえたくて、皆さんからのメールを読んでいます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

 田村 伸子
 fwns7682@mb.infoweb.ne.jp


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