[BlueSky: 4511] 人類の進む方向の傾向


[From] "gengorou" [Date] Tue, 13 Aug 2002 08:53:08 +0900


おはようございます、ゲンゴロウです。
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まだ、きちんと考えていないことですが、
人間の様に、意思を持った生き物の集まり「意思ある集団」が
進む方向性には、その「意思の総意」とは違った方向に進む妙
な癖の様なものがある気がします。
どうも、その方向の癖を考えると、「環境」あるいは「社会」
は、常に変化する方向にしか進まない傾向の様な仕組みがある
気がしてなりません。
その偏った方向に進む傾向は、特に集団の意思が選択・決定さ
れる段階で起こっているような気がします。

「やること」は意思決定に場に出されやすいが、「やらないこ
と」は、もともと誰の頭の中になく、意思決定の選択決定の場
に出されることもないので、常に「やること」、すなわち「環
境を変化させる事柄」が、議会などでは取り出され、結果、、
やることのみの方向に進みやすくなっているからかもしれませ
ん。

あるいは、「やる」という意見は、それを望む者達が深く関係
しているのでかなり能動的で積極的であるのに、一方、それを、
「やらない」という意見は、受動的で、消極的で、希望(欲)
というような裏付けとか後押しがない上に、それに強く関わる
人間も、元々いないので、その分「それをやらない」という意
見は弱く、集団がそれを賛否にかけ、その賛否に集団の行動を
任せた場合には、どうしても、「やる」という方向に進みやす
くなってしまう傾向があるかもしれません。

人類の進む方向性に、もし、この様な傾向(癖・法則)がある
のなら、「やること」を決定するときに、人類は、「やるか、
やらない」かの賛否を突然に採決するのではなく、あえて、
意識的に、その対極に「やらない」という強い意見を持ち出し、
それとの対比を意識的に行いながら決定を行わないと、人類は
常に、集団の一部の者たちの持つ「積極的な行為する」という
意見の方向にだけ進んでしまう様なことが起きるような気がし
てなりません。

もう少し強く言ってしまうと、「何もしない」という意見は、
「何もしないことをする」という強い意見に変えて行かなけれ
ば、平和志向のような、また、環境維持という様な、「何もし
ない」という、控えめで、消極的で、曖昧で、欲もなく、弱々
しいが、誰もが持っている漠然とした意見は、いつまでたって
も、人類の決定には反映されないことになってしまい、人類は、
一部の過激な考えの方向にだけ進んでしまうような気がします。


ゲンゴロウ
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