[BlueSky: 4491] 返 :4490 既存事業への愛着についての喩え話


[From] "tanuki" [Date] Sun, 28 Jul 2002 05:41:35 +0900


> 学校の文化祭のクラス参加企画として,例えばお好み焼き屋を
> やろう,と一所懸命盛り上げてきた生徒がいて,まあ自分が働
> くんじゃなければいいか,という程度の人が多いクラスの皆
> (でも少しは,お好み焼きなんて大量に作って売れなかったら
> どうするんだ,という反対派もいたりする)から資金を集めて,
> 学校から補助金をもらって,材料の小麦粉も卵もキャベツも肉
> も買ってきたとする。そこへ,「この学校の文化祭は先輩がや
> ってた企画をなぞってるのが多くて面白くないし,時代遅れだ
> なー,みんなこれで面白いんだろうか?」と考えている転校生
> がやってきて,「たぶん客層とか考えると,お好み焼きより,
> クレープと肉野菜炒めを2つの店に分けてやった方が無駄が少
> ないし,うまく行けば安上がりかもよ(でも失敗したら無駄も
> 出るし,損をする可能性はゼロじゃないけど)?」と言い出す。
> なるほどー,クレープの方がなんか格好いいしね,と深く考え
> ずに賛成する人もいて,クラスの皆がそっちに靡いてしまった。
> じゃあ,専門家に聞いてみよう,とお好み焼き提唱者が言い出
> して,町のお好み焼き屋とクレープ屋と中華料理屋を連れてき
> て,クラスのお好み焼き派代表とクレープ+野菜炒め派代表も
> 入って議論したら,どちらかといえばクレープと野菜炒めの方
> がうまく行く可能性が高そうだからそっちにしようよ,という
> ことになった。
>
> たぶん,問題の質は全然違うけれど,これと似た状況じゃない
> かと思う。愛着をもってやってきた事業が,完璧でもない計画
> によってつぶされてしまう,という喪失感・挫折感は想像に難
> くない。提案して準備を進めてきた生徒だけじゃなくて,お好
> み焼きの作り方を勉強してきた人だって,えー,これからまた
> クレープや肉野菜炒めの作り方を勉強しなくちゃいけないのか,
> これまでの努力が無駄になったじゃないか,と思って反発する
> だろうし,怒るだろう。でも,クラスの多数の意志が動いてし
> まったなら,仕方がないのだ。前に決めたじゃないか,という
> 論理は通用しないのだ。
>

初めて参加します。東京の杉並区に住んでいる橋本といいます。
タヌキと呼んでください。市民運動に関わってすごしています。
いま、特に環境問題をはじめとするポリティカルグリーンの運動に興味を
持って動いています。
中澤さんのたとえは感じはつかめますが、やはり質が違うと思います。
仮にそんな風にいえたとしても、お好み焼きはあるそれを得意とする
グループにまかされていて、文化祭後の打ち上げまで、売上の使い方も
含めて決まっていたのではありませんか。そこまで見ないと執着の中身
が見えてきません。具体的な利害関係があったのです。
結構どろどろしたものがありますね。いかがでしょうか。
タヌキ


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