[BlueSky: 4364] Re:4363 なぜ自動車を手放せないのか


[From] Minato Nakazawa [Date] Thu, 06 Jun 2002 10:20:21 +0900

中澤@山口です。

巖@桃山さんの仮説はなるほどなあと思いました。
東京大学の医用電子工学の講義で井街教授が語っていたサイボーグ論と
同じ土俵で自動車やコンピュータが語れるわけですね。現代の人間は,
既にコンピュータとして脳の機能を外部に拡張し,自動車として運動
機能を外部に拡張したサイボーグになっているという。

日曜の夜のテレビアニメで「こちら亀有公園前派出所」というのが
あって,その登場人物の1人としてホンダという白バイ警官がでてきて,
この人は見事なくらい,バイクに乗ると人格が変わるのですが,
自動車を運転しているときは,もしかしたら誰でも多少人格が
変わっているのかもしれないなあ,と思いました。
自動車に限らないかも。

佐川さん:
>長野県のような地方で「マイカー通勤半減」ということは、“農村部
>には農家以外は住むべきではない”ということを結果的に言っている
>んですね。
「長野モデル」では,市部で半減,郡部で1/4減ということです。
農村部でまで半減するようには言っていません。
農村部から都市に通勤するにしても,パークアンドライドができる
ならばマイカーに乗る時間は減らせますよね。
「長野モデル」の主張は,公共交通機関が利用できるところは,
マイカーでなくて公共交通機関や徒歩や自転車を使おう,という
ことなのだと理解しています。

ぼくが自動車を手放せない理由に拘るのは,半減とか1/4減とか
言っても,実際には誰かが車を手放さなければならないわけで,
その意思決定がどうやってなされるのかを考えないと施策として
の具体性がやや弱いかなあと思ったからです。

その対策によって得られる効果が具体的に計算されているだけでも
凄いことですし,企業にマイカー通勤原則禁止に協力してもらうとか
徒歩または自転車通勤に手当てを出すとかパークアンドライドを
整備するとかいうマイカー通勤の利便性を相対的に低下させる
アイディアも具体的に考えられていて良いのですが,でも
本当に利便性だけで手放してくれる人が市部で現在の所有者の
半分もいるのだろうか? という疑問があるのです。

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Minato Nakazawa <minato@ypu.jp>
山口県立大学看護学部 公衆衛生学・看護健康情報学
Phone 083-933-1453 / FAX 083-933-1483


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