[BlueSky: 4362] 6/16 (日):「戦争と科学を考える」シンポジウムのご案内


[From] Oishi Takanori [Date] Thu, 06 Jun 2002 02:59:08 +0900

各位 

 大石@理学部人類です
下記シンポジウムを6月16日(日)午後に京大農学部
にてします。興味のある多くの方の参加をお待ちして
おります。興味のありそうな方がいらっしゃいましたら、
知らせていただければ幸いです。 

以下、転送大歓迎!!
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公開シンポジウム
「戦争と科学を考える」 vol.1

日時: 2002年6月16日(日)午後1時から
会場: 京都大学農学部総合館W100大講義室にて
入場料: 300円


話題提供:

「公害・環境と科学」
 石田紀郎 (いしだ のりお 京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科))

「研究者はどのように核問題と関わってきたか」
 荻野晃也 (おぎの こうや 京都大学工学研究科原子核工学)

「京都学派と『有事』の思想」
―『世界史的立場と日本』を検証する―
 池田浩士 (いけだ ひろし 京都大学総合人間学部現代文明論)

 +自由討論(〜5時まで)

主催:「戦争と科学を考える」実行委員会

問い合わせ:大石高典(京大理・人類): 090−8378−1897
        大月健(京大農学図書): 075−753−6017
藤原辰史(京大人・環): 090-2016-0737
E-mail: nodoka@kais.kyoto-u.ac.jp


趣旨:

イメージやことばでしか、知り、語ることができない戦争。
そして、一見クールな外見を持ちながら、実はとっても
「いきもの」的な振る舞いをする科学。

グローバル化をスーパーマーケットの買い物から感じる
ほどに、私たちの日常生活は世界規模の政治・経済の
中に組み込まれつつあります。恐ろしいことに、日常生
活の中で気がつかないうちにテロや戦争に巻き込まれ
ているという可能性は否定できません。

「戦争」と「科学」という2つの大きな力のなかで、自分を
見失わないで、自分らしい居場所をみつけるのは、なか
なか難しいことです。

学生や研究者ですら、一般人としての感覚と最先端の科
学とのギャップにとまどってしまうことも多いものと思われ
ます。

では、これから科学と社会生活のはざまで生きていかざる
を得ない私たちは、どのような生き方を選んで生きていった
らいいのでしょうか?

今回は、3人の現役大学教員にお話をしていただきます。
3人のご専門は、それぞれ環境毒性学、原子核工学、現代
文明論というまったく異なる分野ですが、学問の府で研究を
続ける立場を選びながら、それぞれ独自の方法、考え方で
積極的に世の中に関わってこられたという点では一致して
います。

数十年にわたって、科学の現場と社会問題の現場、2つの
現場を往き来されてきた3人に、三者三様の経験を踏まえて
科学という連れ合いへの愛憎の念、そして社会に関わりなが
ら科学することの面白さ、しんどさを気ままに語っていただき
ます。

その上で、究極の日常体験である戦争について、科学者は、
かつてどう関わってきたのか、そしてこれから、どのような関
わり方がありうるのか、についても話題にできればと考えて
います。

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講演者のプロフィール:

石田紀郎 (いしだ のりお)
1940年滋賀県生まれ。京都大学アジア・アフリカ地域研究研
究科教授。70年京都大学災害研究グループを結成、琵琶湖
、瀬戸内海の公害調査を始める。75年、京都大学農薬ゼミを
結成、主宰。90年、日本カザフ研究会を結成。京大農薬ゼミは、
和歌山のみかん農園調査と省農薬みかんの自主販売を試み
約30年間続いている。主な著書に、「ミカン山省農薬だより」、
「省農薬ミカン栽培の可能性」など。

荻野晃也 (おぎの こうや)
1940年富山県生まれ。京都大学工学部講師。原子物理学、
原子核工学、放射線計測学を専門とする。その一方で、原子力
や核問題、人権、環境問題にも、物理学者として積極的に関わ
る。愛媛の伊方原発訴訟では、住民側の特別弁護人をつとめた。
主な著書に、「ガンと電磁波」、「携帯電話は安全か?」など。

池田浩士 (いけだ ひろし)
1940年滋賀県生まれ。京都大学総合人間学部教授。現代文明
論、ドイツ文学。主な著書に、「火野葦平論」、「[海外進出文学]論
序説」など。現在、編訳書「ドイツ・ナチズム文学集成」(全13巻)を
刊行中。


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大石 高典 takanori@jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp




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