[BlueSky: 4360] Re:4348 なぜ自動車を手放せないのか


[From] "gengorou" [Date] Thu, 6 Jun 2002 01:14:30 +0900



こんばんは、被験者@ゲンゴロウです。


> みなさん、こんにちは。巖@桃山です。
> ◆拡張された身体
>
>  生身のヒトは、いくらがんばっても10秒で100メートルしか進まない。2時間で40
> キロしか走れない。自分の体だけに頼るかぎり、この限界が大きく書き変えられる可
> 能性はない。ヒトの体の能力は、残念ながらたかが知れている。
>
>  ところが、ヒトはひ弱な自分の脚を補う道具を作り出した。この「拡張された脚」
> を使えば、1時間に60キロも移動して、まったく汗もかかずにさらに移動し続けるこ
> とができる。ついでにその際、お米30キロとビール2ケースとタマネギとじゃがいも
> までかついでいける。この力強く素早い「拡張された脚」のことを、ヒトは自動車と
> 呼ぶ。

まったく、この通りだと思います。もう、私は、車自体に同化
してしまっているような気がします。車なしの生活行動が想像
すらできない。家内の実家は鹿児島なのですが、5回行った内
の2回が車です。後の3回は、いやいや飛行機でした。飛行機
嫌いではないのですが、飛行機は時間的には速いと思いますが、
荷物もあまり持って行けないし、私にすると、無意識に不便に
感じてます。

>  一度この拡張された脚を手に入れると、ヒトはそれを容易には手放せなくなる。な
> にしろそれは、頼りない自分自身の身体を補完し増強してくれるのだ。一度それを自
> 分の一部にしてしまうと、今度失うときは自分の手足を奪われるように感じてしまう。
> 一度手に入れた力を失い、かつての無力な裸の自分に戻る、その恐怖に耐えられない
> のだ。

「無力な裸の自分に戻る、その恐怖に耐えられない」は、
被験者(マイカー派)の私としては、「恐怖」程ではない
のですが、「そうだな〜、そうかもしれないな〜」と思い
ます。家から徒歩で歩き始めると、外出着を着ていても、
なんとなくパジャマを着て歩いているような気分なのです。
家のドアを出て、車庫に行き、車のシートに座ると、もう、
どこへでも行くぞ!という気分です。
で、変なことは、目的地では、別にそのパジャマ気分はな
いのです。つまり、車は、まだ家の延長上で、、、
「家のドアを出る→車のシートに座る→車のドアを出る」
という儀式のような行為を繰り返さないと、突然に外に
パジャマ姿で出るような気分になるような気がします。
もしかすると、車に乗るという行為は、単に習慣になって
いるだけかもしれません。

>  こんな話をするには訳がある。日本が京都議定書を批准することになり、二酸化炭
> 素の排出を10%以上カットしなければならなくなった今、国民的な取り組みが必要で
> ある。そのときの一つの課題が、マイカー使用の削減だ。狭い国土にひしめく自動車
> は、二酸化炭素排出の大きな部分を占めている。これを大幅に減らすことが対策とし
> て不可欠なのだ。しかし、マイカーの使用制限は大きな反発が予想される。だから、
> なぜヒトは必ずしも便利でも効率よくもない自動車から降りようとしないのか、それ
> を理解する必要がある。「拡張された脚」というとらえかたは、そのための試論なの
> だ。

今、出来るだけ自転車に乗るようにしています。で、
自転車に乗り、道の渋滞している車をごぼう抜きに
するきは、バカだな〜、、と真面目に思っている私
です。

>  ヒトが車を手放さない理由が、合理的なものではなく、拡張した身体を失いたくな
> いからだとすれば、どうやってあきらめさせればいいのだろう。その拡張された身体
> がジャマでしかたがなくて、ダイエットしたいと思わせればいいのかもしれない。つ
> まり、都市部を車にとって不便で不便でどうしようもない場所に作り変えるのだ。そ
> うすれば、邪魔な脚を捨てて、裸の自分が小回りの効くけっこう優秀な乗り物である
> ことに気づく、のだろうか?

荷物を運ぶなら、リヤカーなどは、いいかな〜と思
っていますが、車など身にまとう物を自分のステー
タスの道具にしている人には(私はちがう)、この
利便性という観点からの対処ではだめかもしれませ
ん。でも、利便性で、無意識に身体の一部と意識拡
張している人には効果はあるかもしれません。


> ---------------------------
> 拡張された身体は、べつに自動車に限りませんけどね。
> あらゆる道具は大なり小なりそういう面があるのでしょう。
> パワードスーツとかモビルスーツとかバイオニックなんとか(古い…)とか、
> 手に入れたら手放せなくなるんだろうな、と思います。
> この手の話はSFではよく題材になるのでは?

私は、トラの威を借りる人間ではないと、自分では
思っているのですが、荷物も楽々背負え、重い物で
も簡単に動かせ、高いところにも手が届き、また、
見渡せるモビルスーツが出たら、買って、年ガラ年
中、着ているかもしれません。だいたい、私が時々、
作ってみたいと思うのは、荷台が付いて、クレーン
がついて、階段もガチャガチャと登れるようなキャ
タピラーか、カニのような足がついた小さな走行機
です。速く走るときはタイヤで。。。
・・・こう考えると、もしかすると、私(被験者)は、
能率第一主義者なのかもしれません。。。あるいは、
そう思いたい人なのかも。。

ゲンゴロウ
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メールアドレス gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
   人間物語・・・存在・時間・意識
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