[BlueSky: 4288] Re:4277 捕鯨・多様性・ Racism


[From] "ARAI Tomoaki" [Date] Wed, 29 May 2002 11:16:50 +0000

どうも送られてないようなので再送信です。
一ノ瀬さん、皆さん、こんにちは。あらいです。


一ノ瀬さん
>?前略失礼)@しかし、人類は、DNAレベルでの多様性の他に、文化と伝統という
>多様性を、各地域毎に与えられた環境の下で、過去1万年かかって進化
>させ、社会の中で遺伝させてきました。
> 人類が獲得した文化レベルでの多様性が、これまでの繁栄の基となっ
>ていることは言うまでもありません。そして、60億に達した人類が、
>これからもこの狭い地球上で何とか生きて行くためには、我々が受け継
>いできたこの”多様性”は、非常に貴重です。
> ユーラシア大陸の北西端で確立した特殊な食習慣を、全世界に過度に
>広め多様性を減じることが、地球の人口収容能力を大きく損なうことは
>言うまでもありません。

同感です。文化的多様性は人類にとって非常に貴重な資源であると思います。ただそ
の多様性が進化する過程では当然取捨選択が行われたはずです。グローバリゼーショ
ンが文化の多様性を減じるのではという議論がさかんですが、異なった文化との接触
が増えることでより多様な文化を生み出すこともあるとおもいます。問題はそれをど
うとらえるかであって、単純な押し付けともいえないのではないでしょうか。またそ
の過程で消えいく文化も当然あるでしょうし、「今」の文化をそのまま残すというの
は、進歩を止めることであって、未来に継がるのでしょうか。
もう一点、これは本筋ではないですが、イギリスに住む僕からみるとこちらの食習慣
は悲惨きわまりなく(^^)、日本で広まっている「洋食」はかなり日本人によって選択
的にとりこまれた部分が大きいと思うのですが。。。ですので、多様性を損うことに
はならないのではないでしょうか。こちらの食習慣を生で押し付けられたら、人口収
容能力以前に発狂しますよ、きっと(^^;


一ノ瀬さん
> ノルウェーやアイスランドでは、商業捕鯨が成り立っているのですか
>ら、要らない心配かと思われます。今やクジラは超高級食材ですが、こ
>ういうニッチな分野では、一般に、小規模ながら堅実経営の企業が成立
>します。
すみません、勉強不足で知らないのですが、アイスランドは商業捕鯨ほ再開したので
すか?ノルウェーの場合、友達がいうにはですが、政府から莫大な支援をうけて成り
立っているはずです。日本もそうですよね?のるうぇーだと、文化を残すことは大切
だけど税金をそこまで投入してまで。。。という意見も多いようですよ。僕は東京の
出身ですが、少なくとも選挙のときに捕鯨推進をうちだす人何てきいたことないで
す。捕鯨が盛んだった地域だと違うのでしょうか?きちんとした議論なしに税金を投
入するのは、やっぱりルール違反ではないでしょうか。

> それに、特にミンククジラについては、漁業資源維持の為にはイヤで
>も一定数を駆除しなければなりません。「駆除手数料」を一般の漁船か
>ら徴収することも、不可能ではないでしょう。
日本の漁船からとるのでしょうか?国際競争力とか問題あるきがすのですが。。。で
も外国に払えっていったって。。。それにミンククジラが魚を食べてるって。。。
それは食べるでしょ。漁業資源が減っているのはとりすぎが大きな問題で、それを鯨
のせいにするの議論は正直好きになれません。特に日本の漁業収獲、消費を考える
と、その主張で人を説得するのは難しないですか。こっちの人納得しませんよ、きっ
と。


> なお、新井さんは管理の困難さについても心配しておられましたが、
>正直言って心配する理由が分かりません。日本は、狂牛病問題で、牛の
>全頭検査を実行している国です。牛よりも遙かに流通数の少ない、クジ
>ラの管理が出来ないと言う理由が分かりません。
この点はいまだに困難だと思ってます。だって、結局問題が発生したわけですよね?
しもそのあとの政府の手際のよさと業者の消費者主義を考えるとやっぱり難しくない
ですか?また仮に商業捕鯨が再開されて、日本で高く売れるとしたら、当然他国の参
入もありますよね。それでEUでも。。。という話をしたのです。またそのときには日
本の業者への割当が減るはずですが、それでも産業として成り立っていくでしょう
か?僕の勉強不足かもしれないですが、そういった議論はあまり深まってないですよ
ね。それで可能なら捕鯨再開を求めていけばいいし、無理ならもう諦めるしかないで
すよね。無理なんだから。


> なお、私が捕鯨反対に反対する理由は、上記の他、反捕鯨論者の論法
>−−−クジラは知能が高い云々−−−に、RACISM、かつての人種差別主
>義者と同じ論理構造を感じるからです。
>
> かつて、奴隷制度を正当化する論理として、「黒人は知能が低い」と
>いう主張がなされていました。知能の高い白人が、知能の低い黒人を使
>役することは当然であって、倫理上何の問題もない、とする思想でした。
>実際には、当時の大部分の黒人は、自らの知性の高さを証す機会すら与
>えられていなかったのが真実です。
>「クジラの知能は高い」と主張する人々は、暗黙の内に「牛の知能は低
>い」ことを前提にしています。なるほど、牛は、イルカのような見事な
>芸はしない。けれども、それは、牛がイルカよりも知能が劣るからでは
>なく、生まれ落ちたときから人類の奴隷として、死んで肉になることの
>みを強要されているからです。
> ほ乳類のくせに、レム睡眠を持たないイルカなどよりも、短くともレ
>ム睡眠を持つ牛の方が、脳の機能としては遙かに人間に近いという説も
>あります。
> イルカや鯨は知的だ、と主張する人には、牛が本当に知的でないのか
>どうか、自ら牛に接して確認することをお勧めしたいと思います。私は、
>少しだけ実は牛の世話をした経験がありますが、イルカよりも知的では
>ないとは到底思えませんでした。

この点は同感です。日本叩きかどうかは分かりませんが、知能高いという議論はどう
だろう?と思います。特に鯨類を全部ひっくるめて言うのはどうでしょうね。まぁ野
生動物と人間に飼育された動物という違いはありますけど。
僕が思ったのは、どうもどっちも相手のいうことは全然きいてないで議論しているよ
うなので、非常に無意味にみえます。商業漁業が再開されたとして、果してどれだけ
の雇用をみこめるか、補助金無しでやっていけるか、国際参入はあるのかといったこ
とまで考えてみるべきではないでしょうか?単純に捕鯨が再開されれば捕鯨業の町が
繁栄する、というのは楽観的過ぎませんか?

ところで、鯨って本当に美味しいんですか?日本で出回っているのはイルカもおおい
ですよね。やっぱり味違うんだろうか。。。




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