[BlueSky: 4242] (ト)と科学


[From] Abe Yasushi(阿部靖志) [Date] Thu, 23 May 2002 23:38:38 -0400

横レス失礼します。阿部@イジャペルです。


 皆さん、[4133]以降、一体何について激論を交わして居られるの
ですか?。


 科学自体は、論理的理解力と記憶力に秀でた『だけ』の鈍感な存
在(強力なコンピューター内蔵のロボットでも想像して下さい)に
現象を説明する方法に過ぎません。説明不可能だからといって現象
が存在しない訳じゃ有りません。

 科学で説明できないから『科学的に誤り』というのも不当な話で、
誠実な科学者としては『科学的には判らない』とすべきです。もっ
とも説明の内容が従来の科学の成果(用語法を含む)を無視してい
るのであれば『説明が非科学的』と言うことは可能だと思いますが。

 『感じた事や論理の飛躍で得た結論を科学的に説明する責任』は
それを科学の俎上に上げた科学者には確かに有りますが、それ以外
の場に上げた人には有りません。

 当然、この場は科学の俎上ではありませんよね。であれば、科学
者以外は黙ってろ、という態度は止めて頂きたいと思います。少な
くとも私は『非科学』的発言も楽しんでいます。私の楽しみを邪魔
して欲しくはありません。ついでに言うなら『常識』的発言は、あ
りきたり過ぎるので、余り楽しんでいません。


 科学の理解は鈍感なロボットに成り切れた人の独壇場かもしれま
せんが、科学を進める優れた科学者には他人に無い知覚か直観も必
要とされます(アインシュタインは相対性理論を直観的に知ってい
ましたが、それを科学的に説明するのに半生を掛けたそうです)。

 鈍感なロボットが持つ能力は持たないが、他人に無い知覚か直観
を持った人の話が『トンデモ』と言われるケースもあるのではない
でしょうか?。であれば、『科学』を振り回して他人の話を聞かぬ
『科学者』は後世『愚か者』の誹りを免れまいと思います。

 投稿はそれなりにコストがかかる行為です。『トンデモ』と決め
つけられ、石持て追われる場では尚更です。それでも発言する人を
思いやれない程度の感性の持ち主では、鈍感なロボット以上の科学
者には成れますまい。

 誠実な科学者であればこそ、自分に見えぬモノを見ている人の話
を真剣に聞くべきでしょう。黙れ、と言うのは簡単です。が、世間
一般の人が見えていない世界を話して貰う機会は余りありません。
科学者にとって『非常識』と『常識』のどちらを聞くべきであるか、
議論の余地は無いと思います(まともな科学者なら『常識』は良く
知っています)。


 それから。『水は字を読まない』という事が科学的に証明されま
したか?。私が記憶する限り、『水は字を読む』という事と同様、
科学的な証明はされていないと思います(そういう話が有れば、ご
教示頂ければ幸いです)。未だ科学的な証明がされていないのであ
れば『水は字を読まない』という結論は『水は字を読む』という結
論同様、科学的には誤りです。なんせ、科学的には未決事項なので
すから。

 『水は字を読まない』等の『常識』的判断を『科学』的判断と偽
って提示する行為は止めて頂きたいと、一科学者としてお願いしま
す(そうやって科学のワクワクを切り捨てて行くから、子供の科学
離れが進むんだと憂慮しています)。まぁ『常識的には水は字を読
まないと思う』という発言は構いませんが、そんな発言を『科学』
的だと言われるのは、はっきり言って迷惑です。


 読者の皆さんの多くは科学者では無いと思いますが、『常識』的
判断を下す能力は持って居られると思います。

 『私』の常識的判断力が『あなた』の常識的判断力を遥かに下回
ると断じて『教えて下さる』のは、はっきり言って無礼かつ有り難
迷惑です。仮にそれで『私』が損をしたとして、『私』に無関係な
『あなた』に迷惑がかかりますか?。放っといて下さい(本段落に
おける『あなた』は特定個人ではなく、読者を幼児並みの知性の持
ち主として扱う著者一般を、『私』は読者一般を示します)。

 大枚はたいて水質を悪化させる浄水器を購入するのは個人の自由
ですし、謳われている効能が無いと訴訟を起こして最終的にメーカ
ーを潰すのも個人の自由です。が、言論の場をそのための宣伝の場
にしてしまうのは、どうかな、と思います。

 『トンデモ』をどう楽しむかも個人の自由です。一片の真理も無
いとは言い切れない『トンデモ』だってゴロゴロしています。科学
の最先端が当時の『非常識』であることは決して珍しくないのです
から、性急に切り捨ててしまう態度は誤りだと、いいかげん骨身に
染みても良いと思うのですが…。


 なんだか取り留めない発言になってしまいましたが、最近は、ま
とまりのない議論でスレッドが進んでいるようなので、許容して下
さい(^^)。


それではまた。 阿部 靖志


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