[BlueSky: 421] 発言:(学校の自由)・・・子どもの環境


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Thu, 12 Aug 1999 11:25:55 EDT



皆様、こんにちは、GENNGOROUです。
このメールは私の創作ですが、どうか読んでください。
変わった発言をお許しください。

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ゲンゴロウ通信(学校の自由)・・・子どもの環境
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副題:分けてはいけない整数

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神様!どうか助けて下さい。私は,小学校五年生の女子です。
 私の小学校の先生は,優しい笑顔をした悪魔です。
 神様、私の話を聞いて下さい。

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 私の小学校では行事が行われる度に,ほかの学校と同じように必ず
「グループ決め」が行われます。遠足の前もそうでした。
先生は「みんなが好きな,自主的な方法でクループを決めていいですよ」と
優しい笑顔で私達にいいます。すると,みんなは「やったー」と喜び,
われ先に好きな者を探してグループを作り始めます。
「好きなもの同士が集まりグループを作る方法」はとても自由な決め方です。

でも,この決め方、、、本当は・・・悪魔の・・方法なんです。

 4年生の時でした。先生が明るい声で、
「グループの人数を男の子3人,女の子3人のグループを作りなさい」と
言うんです。いつも女子4人で仲良くしていた私達はあわてました。
だって仲良しメンバーが別れてしまうことになるんです。
私は,自分が「のけ者」にされるのが嫌なので二人の友達と腕を組み,
一人の子にやさしく言いました。「今度一緒になろうね」って。
彼女の顔は笑っていました。でも、、、私は初めて見たんです。
彼女の笑顔は、人間にこんな筋肉があるかと思うほどひきつっていました。

彼女は学校に来なくなりました。数日後、彼女の家に行った先生がクラスの
みんなに優しい笑顔で言いました。「どうしたのかしらねー」って。
私は,ゾッとしました。私は彼女が学校に来ない原因を知っていましたが,
私のせいにされるのが恐いので黙っていました。
ああ、私は、あの時から自分を嫌いになってしまったようです。
神様!どうか私達を助けて下さい。ここから助け出して下さい。

 私は5年生になりました。
私には5人の新しい友達が出来ました。とても仲がよかったのですが、
自然教室の前にまた先生が素敵な笑顔で言いました。
「4人のグループを作っておきなさい」と。やはり,みんなは大喜びで
好きな子とグループを作り始めました。でも私達5人はどうしても4人に
なれませんでした。私たちは泣きたい気分でした。なのに先生が忙しそうに
言うんです。「早くしなさい。」と。
あれ以来、私たちは何故か互いを避けるようになりました。

 私達は一年の時から優しい先生になるといつも「自由なグループ決め」
をしてもらっています。みんなその方法が何故か大好きです。
 でも,絶対に「のけ者」にされたくないんです。
だから二人以上の仲良しを作るのは危険なんです。
いつも二人以上は仲良しになれません。
いつもペアーで仲良くしています。そしてペアーを組んだその子が,
他の子と仲良くならないように勉強中も見張っています。
家に帰ってからも警戒をしています。
私たちの友達関係は「仲良し」なんかじゃなくて、排除されないための
契約なんです。
ああ−神様。「好きな者同士のグループ決め」もうやめさせて下さい。


母さんから聞いたんですが,もうずーと前に文部省が自主的・個性教育
・心の教育と言い始めたそうです。それ以来、自由という大義名分でニコ
ニコ顔の先生が地獄のような学校生活を私達に仕掛けます。
 「みんな仲良く」と言いながら,この方法をやめない学校の先生達は,
みんな,みんな笑顔の仮面をかぶった悪魔です。
先生が消えないなら、どうか学校をこの世から消して下さい。
閉ざされた世界で,私たちは逃げ出すこともできずに悪魔に心を食べら
れています。
私はもう半分は人間でありません。人を警戒し怖がり脅かし、言うことを
聞かない友達を恨む悪魔になり始めています。

友達同士に「しこり」が残ります。
他のグループに出されると排除されたように感じ,友達を恨みます。
なんとかグループの中の決められた人数枠に入ろうと,日常生活でも無理
な友達作りや人間関係の絆を作ろうとはじめます。
 今では,その心も麻痺してしまい,どうでも良くなってしまいました。
傷つく友の気持ちより自分が大切なことを学校に「いやっと言うほど」教
えられました。友達が恐い。排除も恐い。自分が嫌い。。。です。

悪魔になることに抵抗する優しい子は、苦しみもだえています。
排除を怖がる子は結束を固めあう儀式に「イジメ」をだしました。
私も,排除しやすい人間(獲物)を捜し始めています。
ああ、、、神様、私を助けてください・・・。

「好きなもの同士のグループ決め」の怖さをどうか分かってください。
悪魔達はそれをやめようとしません。
私達には,分析力がありません。でも感じるんです。
排除されたように感じたり,好きなもの同士が分裂させられたり,
その「しこり」から人間関係がもつれたり,強引に人間関係を作る作業を
したり,無理矢理,好きな子を探したり,人間関係にランク付けしたり,
いつ自分が標的にされるかとおびえたり,してしまいます。

 こんな学校は,人間の子どもを育てる所ではありません。
悪魔が悪魔の子どもを育てる場所です。
悪魔にならない子はみんなから好かれてないように見られ,
「あなたは,協調性がない」と,皆の前で言われ,先生の仮面をかぶった
悪魔にいじめられます。

神様!!私は悪魔になりたくな−−−い!!!。た・す・け・て・・・

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genngorou


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